Complex Cleaner ―ステーションを大量に建ててもこれで安心

特徴

  プレイヤーが建設したステーションを一つの箱に収納することで、FPS低下を防ぐMOD。
 
 通常、ステーションを大量に設置するとそのセクター内でのFPSが著しく低下してしまいます。そのため、「より大規模な工場を運営したい=でもやり過ぎると重くなり過ぎてセクターに入ることすら困難になる」というジレンマがつきまとっていました。
 このMODは、船が駐機する港以外を全て一つの巨大な箱に収めることで、ステーションを大量に建ててもFPSの低下を防いでくれます。

注意:導入の前に

 リバランスMODの「XRM」と併用する場合、まずComplex CleanerをXRMよりも先に読み込む必要があります。このMODを導入する際は、XRMを入れる前に行って下さい。

導入方法

 X3公式フォーラム内からMOD作者のサイトへ飛び、MOD: Complex Cleaner / Module Complexes の項目からZipファイルをダウンロードします。
スレッド内のこのボタンから飛べます

 ダウンロードしたファイルを解凍後、
・まず「t」と「script」フォルダを「x3 terran conflict/addon」フォルダに移して下さい。
・次に、modsフォルダにある「Complex_Cleaner_AP.cat」と「Complex_Cleaner_AP.dat」を
 以下の手順に従ってリネームしてから同じくaddonフォルダ内に移します。


 リネームの仕方ですが、もし「addon」フォルダ内の
cat&datファイルが06まで既に存在していたら、
「Complex_Cleaner_AP.cat&.dat」を「07.cat&dat」にリネームしてから入れて下さい。要するに既存の.cat&datファイルと連番になるようリネームすれば良いだけです。
 既に導入しているMOD等の環境によって、addonフォルダ内のcat&datの数は異なります。 X3APをインストールした直後ならば「03」まで存在しているはず(英語版の場合)。

 


 これでインストールは完了です。
 尚、「Complex_Cleaner_TC.cat&.dat」はTC用のパッチファイルですのでAPで遊んでいる方には必要ありません。

使い方 *その1* ―建設用の船とステーションを用意する

 このMODを利用するために、まず以下の物を用意して下さい。

・TLクラスの船 (TLであれば何でも良いです。お好きなものをどうぞ)
・Tractor Beam (TL船に積んで下さい。1基あればいいです) 

 では早速、ステーションの資材を買い集めます。
 今回は例として、1MJシールドとその材料の工場を2つずつ購入しました。
 更に、2種類の工場を合体させるために 「Complex Construction Kit」も1つ購入します。
TeladiのTLクラス、Albatross。カーゴ容量が大きくて素晴らしい
 このkitはステーションを販売しているシップヤードなら何処でも売っているので、ステーション調達のついでに用意して下さい。
 用意ができたら、建設したいセクターに移動して下さい。TL船にも同セクターへ来てもらいます。この辺の段取りは通常のステーション建設と同じですね。

使い方 *その2* ―ステーションを置きまくる

TL船の「Command→Command Console」を開き、「Special→Drop Station」で用意したステーションを全部セクター内に散らかしていきます。設置する工場のうち、どれか一つは箱を設置する予定地に置いて下さい。(ステーション設置の手順そのものは通常のステーション設置と同じです)
  最終的に一箇所にまとめるので場所はどこでもいいのですが、箱が大きいので置き場所だけは往来の邪魔にならない場所に設置する必要があります。 ゲートから多少離れていて、かつNPC船が通らないような場所が最適です。
 ちなみに、箱を作ってからでもステーションは好きなだけ追加できるので一度に全部置く必要は必ずしもありません。
 ですがこのMODはコマンド実行時に同種の工場をまとめてくれる機能があるので、いずれ増設するつもりなら最初からまとめて建てておくと綺麗に仕上がります。

使い方 *その3* ―ステーションを合体させる

 ステーションの設置が終わったら、再びTL船の「Command Console」を開きます。
 Command Consoleの「Custom」をクリックすると、「Complex Cleaner」が新たに追加されているので、それをクリックして下さい。すると入力画面が現れるので、「crunch」と入力してEnterキーを押します。
 するとセクター画面が開くので、予定地として定めていたステーションを選択して下さい。そこに箱が設置されます。
 選択後、機械のネーチャンが英語で何か喋った後でステーションが一箇所にまとまります。下のような感じに。
箱。実物はすごく大きいです。
  ただ、この時点ではまだ工場は機能していないどころか、ドッキングするための港すらありません。 ステーションを購入した際に一緒に用意した、「Complex Construction Kit」をここで投入します。
再度TL船のCommand Console画面を開いて、ステーション設置と同じように「special→drop」で「Complex Construction Kit」を使用して下さい。
 そしたらセクター画面が例によって開きますので、それぞれのステーションを選択して結合します。どれから順に選んでもかまいません。
 今回の例であれば1MJシールド工場とその材料の工場の2種類、計4棟を合体させることになりますが、事前のCrunchによって同種の工場は一つに合併しているので、シールド工場と材料の工場を1回結合させるだけで済みます。



 Kitで結合を行うと、今度は「Complex Hub」の設置場所を選べと指示されます。
こんなアイコン
 このHubが全ての工場の港になりますので、アクセスの良い場所に設置して下さい。箱からあまり遠過ぎると駄目だったような気がしますが、その辺は曖昧です。心配なら箱の付近に置いて下さい。Hubの設置が終わると、これで晴れて工場が完成となります。


という訳で、無事に工場が調いました。後は設定と資材の調達を行うのみです。

使い方 *その4* ―ステーションを追加する

 手順は上で行った事とほぼ変わりません。
 まずは追加したいステーションを適当な場所に並べます。それから例によって「Crunch」で箱のなかに放り込んで、最後に「Complex Construction Kit」で結合します。
 この次の点についても少し曖昧なのですが、念のためComplex Construction Kitで結合する際は「Complex Hub」を先に選択し、追加するステーションを後から選択して下さい。まぁたぶん順序が逆でも問題ないはずですが、試したことがないです。

使い方 *その5* ―便利なコマンド

 CC MODの基本となるコマンド「Crunch」以外にも、このMODには幾つかコマンドが用意されています。
 コメントで紹介して頂いたので、ここに記載致します。

drop
 カーゴ内に積載しているステーション全てを、セクター内に配置します。
 (鉱山系のステーション除く。配置箇所はランダム)
 曰く、コメントを下さった方の環境では「稀にステーションが消滅する場合がある」とのことですので、万一に備えてこのコマンドを実行する前に必ずセーブを行って下さい。

hub
 Complex Hub(工場の港)を指定した場所に移動させます。
 ステーションを箱にまとめた後、このコマンドを実行することでHubを箱から遠ざけることも可能です。

使い方 *最後に* ―注意点とか

 OreやSilliconなどの鉱山系の工場は、設置したアステロイドに応じて生産量が変わりますが、このMODで箱に収めてしまうとそれが無効化されてしまいます。(せっかく資源に富んだアステロイドを選んだのに、それが台無しになります)
 これは私が初めてこのMODを導入した頃に存在していた問題点なので、今なら解決しているかもしれません。 結局、鉱物採掘場に関してはこのMODを使わずそのまま運営することに決めて妥協したので、今はその辺どうなっているのか分からないです。


 鉱山系の工場をこのMODでまとめても、 「1-4%のロスが発生するみたいだけど大丈夫だよ」というコメントを頂きました。フォーラムの方でも作者の方がご丁寧に説明して下さっていますね。こちらの確認不足でした。

 Ore and silicon mines can not be crunched without a small loss. I have seen 1-4 %. This is due to the fact that mines have a variable production output resulting in a "half" factory, which can not be built.

 前述した通り1-4%程度のロスが生まれますが、複数の鉱山採掘場を並べる手間が省けることを思えば十分に許容範囲と思います。




X3公式フォーラム―Complex Cleaner (Author: Gazz
http://forum.egosoft.com/viewtopic.php?t=225042



鉱山工場に関する記述を訂正(2013.03.08)
コマンドを紹介して頂いたので加筆(2013.03.24)

6 コメント:

匿名 さんのコメント...

crunch以外のも割と便利なので紹介を
drop:カーゴ内のステーション全て(complex kitと鉱山除く)をセクタ内のランダムな位置にばらまく
ウザい設置ムービーを見なくて済むよ!とは作者の言
自分の環境だと稀にステーションが消滅することがあったので、事前にセーブしたほうがいいかも

hub:Complex HUBの位置を指定した場所に移動する
HUBの位置が巨大コンテナから離れると結合できなくなるので、ステーションを追加する際に
コンテナの近くに移動する→結合→便利な位置に移動
とすることで邪魔くさいコンテナを遠くに設置できるようになります。

匿名 さんのコメント...

むむ・・・XRM環境なんですがシリコン採掘場を接続するとバグる・・・というか追加しようとしたシリコン採掘場が消滅します(汗)

やっぱり採掘場関連は別個接続がいいのかもしれませんね・・・。

watsan さんのコメント...

コメントありがとうございます。

ぬぬぬ、既存のコンプレックスに採掘場を追加すると不具合が起きましたか。
ちょいと確認のために私の方も今から試してみます。もし再現性があるとしたらコレは困った話ですねぇ…。

watsan さんのコメント...

ということで確認してきました。

既存の複合工場(Ore、Silicon両方含。全て「L」)にSilicon Lならば追加できました。
Crunchで分解された工場をそれぞれ接続しても問題ないですね。

一方、今度はOre MにCrunchを実行すると消滅しました。
埋蔵量が異なるアステロイドにMサイズで2度実行しましたが、2度とも同じ結果です。
消滅時にそれらしいダイアログが出ているので、不具合ではなくどうも仕様みたいですね。

フォーラムの方でちゃんと確認していないので以下推測ですが、CCMODによって採掘施設をCrunchした場合、先にCrunchした採掘場とサイズが異なると消滅するようです。

今回の場合は最初にLで複合工場を建設したので、Lなら追加できるみたいですね。逆にMだと規格が異なるためCrunch後に自動消滅したようです。

匿名 さんのコメント...

元から作っておいた複合工場には出来ないっぽいですね。

 実際言っちゃうとTeladiのAlbatrossよりArgonのMammothの方が積載量は多いんですよね…しっかりしろよTeladi!w

watsan さんのコメント...

バニラTLだと60,000対43,000unit…oh...。
Teladiのお株ががががが!

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