X3:AP チュートリアルB02 ―ミサイルへの対処

ミサイルの被弾は主要な死因の一つ

 互いに万全な状態であれば、戦闘は両者が視認できる距離に近づく前からミサイルの応酬によって始まります。もっとも、NPCは生成した時点でミサイルも一定量所持しているのに対し、プレイヤーは自前でミサイルを調達する必要があるので、物資が不足しがちな序盤は一方的に撃たれることが多いです。

 それに加えてミサイルの種類もかなり多く、戦闘中にミサイルアラートが表示されたところでそのミサイルの性質を把握するのは難しいです。なかには小型機を一発で即死させる凶悪な物も当然含まれる上に、NPCは相手が小型機だろうが1発数万Crもする対艦ミサイルや魚雷を躊躇無く発射してきます。

 とにかくミサイルによる即死が珍しくない世界ですので、性質を理解した上で対処を固める必要があります。


後部にタレットが搭載されている機体に乗り換える

 できるだけ早い間に行っておきたい対処策の一つとして、後部タレットを搭載した機体への乗り換えが挙げられます。タレットは射程に入った敵機やミサイルを自動で迎撃してくれるので、戦闘中にミサイルを撃たれても、後方から接近するミサイルはタレットが対応してくれます。
 タレットによるミサイル迎撃は100%確実という訳ではありませんが、しかし後部タレットが有るか無いかで生存率は格段に違ってきます。

 出自次第では、初期機体がM4やM5の場合があります。これらの機体はほとんどが後部タレットをもたず、ミサイルに対し非常に脆弱です。それに対し、同じ小型機でもM3には後部にタレットが付属している機体が多いです。お金が貯まり次第、そこそこのシールド(25MJシールドを3基以上搭載できる機体が望ましい)と後部タレットを搭載した機体をみつくろい、乗り換えましょう。


タレットの武装と、ミサイル迎撃の指示を出しておく

後部タレットは自機の後方についた敵機を攻撃するのにも使えますが、ミサイル迎撃が主なので威力は気にしなくて構いません。連射ができて(Fire Rateが高い)、弾速が速い物が望ましいです。
 例えばHEPTとPACが後部タレットに搭載できる機体だとすると、HEPTの方が威力も射程も優れるのですが、連射と弾速の面ではPACの方が優秀なので、ミサイル迎撃という点から観れば後部タレットはHEPTよりもPACが向いています。

 後部タレットに搭載する武器を決めたら、 さっそく装備させましょう。
 自機の武装を変更するには、画面左上のCurrent ShipボタンのAdvancedタブから行えます。
 
 この画面では全てのタレットと、主砲(Main Gun)の装備を変更できます。

 武装が完了したら、今度はタレットに指示を出しておきます。
 せっかくタレットに武器を装着しても、指示を出しておかないと実戦では働いてくれません。

 先ほどと同じくCurrent Shipを開き、Autopilotタブ内のコマンドコンソールを開きます。
 [Shift+C]でも開くことができます。

 コマンドコンソール内にはタレットの項目があります。
 交易船も戦闘機も戦闘艦も、タレットを搭載しているなら全てこの画面でタレットに指示をしておく必要があります。

 タレットをクリックすると、コマンド選択画面に変わります。
 それぞれの特徴は次の通りです。

None
 初期状態。何もしません。

Attack Enemies
 敵機がタレットの射程に入った時点で即座に攻撃します。
 主に戦闘艦と、前方タレットを搭載している一部のM3+等が用います。

Protect Ship
 攻撃してきた敵機に対し反撃します。自分から先に攻撃を仕掛けることはありません。
 交易船のタレットはコレにしておくと良いです。

Attack My Target
 プレイヤーがターゲットしている敵機を攻撃します。
 Attack Enemiesと同様に、前方タレットを搭載しているM3+に用いることが多いです。

Missile Only
 ミサイルにしか反応しません。
 Missile Defenceだと不安が残る場合はこちらを使用します。

Missile Defence
 ミサイルを優先的に迎撃しますが、敵機から攻撃を受ければ反撃もします。
 後部タレットは主にコレを使います。

Attack Fighters
 小型機(M5、4、3)を狙います。
 戦闘艦が搭載できるフラックなど、戦闘機を迎撃するのに特化した火器を装備したタレットに用います。でも汎用性を重視してAttack EnemiesかMissile Defenceで良い気もします。

Attack Capitals
 戦闘艦を狙います。
 威力はあっても弾速が遅く、戦闘機にはほぼ命中しないような対艦砲を積んだタレットに用います。


 以上です。
 今回使用するのは、「Missile Defence」 です。戦闘機の後部タレットは概ねこれで良いです。
 「MARS」はMODで追加されるコマンドなので今は無視して下さい。戦闘艦について述べる際に改めて紹介します。


ミサイルアラートが聴こえたら

 ビープ音と共にミサイルアラートが表示されたら、まずミサイルの方角と距離から誰が発射したのかを把握しましょう。
 撃ってきたのは戦闘機か、爆撃機か、戦闘艦か、それによってミサイルの種類が大体しぼりこめます。

・戦闘機(M3,4,5)
 自分と同格の、つまり対戦闘機用のミサイルを多用します。
 爆撃機や戦闘艦に比べれば脅威の程度は低いですが、多弾頭ミサイルを撃たれるとタレットが迎撃できず実質麻痺してしまうのでその点だけは注意が必要です。
 
・爆撃機(M8)
 凶悪な対艦ミサイルを一度に数発単位で撃ってきます。
 その威力は重厚なシールドを有する大型艦でもまともに浴びれば無視できないレベルであり、近くの船などに着弾して発生した衝撃波に巻き込まれるとM3のような小型機では即死します。
 また、かなり遠距離から一方的に(かつ頻繁に)攻撃してくるため、こいつが戦場をうろついているなら撤退も考える必要があります。

・戦闘艦(M6~)
 爆撃機ほど頻繁ではないにせよ、小型機なら即死する威力をもった対艦ミサイルを使ってきます。ほとんどが単発なので、特定さえできれば迎撃は容易です。

・ミサイルフリゲート(M7M)
 特徴はM8とほぼ同じですが、M7の一種なのでマップ上のアイコンでは識別ができません。
 遠距離から凶悪な魚雷を発射してくるのに加え、フリゲートクラスの戦闘艦なので容易に沈めることもできません。爆撃機以上に厄介な相手のため、周囲の友軍も含めて戦力に不足を感じたなら即座に退くべきです。


 怖いのは戦闘艦と爆撃機(+M7M)が放ったミサイルです。無傷の状態でも、M3が搭載できる25MJシールド程度では対艦ミサイルの直撃を受ければ1発でゲームオーバーになりかねません。正面から撃ち落せるなら、後方に回り込まれる前に落としておくべきです。

 もし安価なミサイルを所持しているなら、ミサイルをターゲットして迎撃に飛ばすのも有効です。たとえばMosquito Missileは単価が非常に安く、威力も値段相応で敵機を撃墜するには使い物になりませんが、ミサイルの迎撃用としてはとても有能で役に立ちます。


爆撃機とミサイルフリゲートの特徴

 上で述べたように、爆撃機やミサイルフリゲートは極めて凶悪な威力のミサイルを数発同時に発射してきます。これらのクラスはビーム火器による戦闘能力を削ぎ落とした代わりに、特定のミサイルを斉射できるミサイルタレットを有しています。

 ミサイルタレットは通常のタレットと同じく、レーダーで捕捉した敵機に自動でミサイルを発射します。 つまり船本体はプレイヤーに関心がなくても、ミサイルタレットが反応してミサイルを発射してくることもあります。敵の爆撃機が友軍と交戦している状況でも、ミサイルはこちらに飛んでくる可能性があるので注意して下さい。

 反面、爆撃機は気持ち程度の迎撃能力しかないため、こちらもミサイルスパムを行うなり近づくなりすればあっさり落とすことができます。この点、護衛が手薄なら爆撃機は戦闘機でも何とかなるのですが、ミサイルフリゲートはGJ単位のシールドで守られているので沈めるにも時間がかかります。その間に新手のミサイルを飛ばされる可能性を考慮すると、ミサイルフリゲートに勝負を挑むのはかなり高いリスクを伴います。


NPCはミサイルを補充できない

 NPCはミサイルを一定量所持した状態で生成されますが、消費した分が補充されることは決してありません。ミサイルを撃ち尽くしてしまうと、死んでリスポンするまでNPCはミサイルを使用できなくなります。
 これは爆撃機やミサイルフリゲートも例外ではなく、プレイヤーが近づいてもミサイルを撃ってこない敵艦にいずれ遭遇することになると思います。ミサイルが撃てなければただの木偶の坊ですので、容易く沈めることができます。
 どうしても戦闘機やコルベット艦でミサイルフリゲートを沈めたいなら、この特徴を利用して相手の手札が切れるまで距離を保って迎撃に専念し、切らしたところで反撃に転ずる方法があります。


MDMを導入する

 MODに抵抗がなければ、ゲームを始めて間もないうちでも「Missile Defense Mosquito(MDM)」を導入することをお勧めします。
 MDMは、5-10km圏まで接近してきたミサイルに対しMosquito Missileを自動で飛ばして迎撃します。安価なMosquito Missileが迎撃ミサイルとして優れていることは既に述べましたが、実戦でミサイルを逐一ターゲット指定して飛ばすのは現実的ではありません。MDMはそれを自動化してくれるので、後部タレットが無い機体でも生存率が向上します。後部タレットがあればMDMとの併用ができ、生存率は更に高まります。

4 コメント:

匿名 さんのコメント...

MDM+タレットと敵の死角に潜り込んで、もう何も怖くないと思ったら味方範囲攻撃ミサイルで吹き飛んだM3戦闘機時代のおもひで・・・ッ

watsan さんのコメント...

コメントありがとうございます。

げに恐ろしきは味方、ですよね…。
あの方たち、自分に対するFFにはやたら敏感なのに、味方が敵機と競り合っていようが遠慮なくミサイルや艦砲射撃でまとめて消毒しようとしてくるから困ります。

匿名 さんのコメント...

最近始めたばかりのビギナーです。
日本語版をプレイしてます。

タレットへの命令で、
「ミサイルのみ」
「ミサイル防衛」
この二つの違いがイマイチ判らなくて困ってました。
お陰様で解決です!

それにしても、ミサイルは本当に怖いですね…。
アラートが鳴りまくっているのに、どこから飛んで来てるのかよくわからないし(汗)
しかも、こっちは資金調達のため必死にかき集めてるのに、高いミサイルを気持ちよさそうにバカスカ撃ちまくって…。

非常に腹立たしい!(笑)

通りすがりの日本人 さんのコメント...

TCの方をプレイしてますが、ミサイル撃たれたらとりあえずそのまま全速直進。枠に見えるマーカーで近いミサイルをマークして振り返り様に粒子砲で打ち落とすを繰り返してる。あと戦闘機は足の早いやつからおびき寄せて各個撃破でなんとか今のところやれてる。駆逐艦とか大型艦が出てきたら、さっさと逃げる(´・ω・`) これしかないよね。因みにミサイル残弾0ですん。

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