X3:AP チュートリアル04 ―ステーションと、アイテムの売買

ステーションの紹介

 戦闘機に積める量には限界があるので、拾ったものはどんどん売っていきましょう。
 前回説明した通り、物によって売却できる場所が異なるため、まずはこの世界の各種ステーションをここで紹介しておきます。

Shipyard(造船所)
 船の売買が行えます。
 TCでは船の売買以外できませんでしたが、APではここで機体の強化も行えるようになりました。
 船を売りたいときはここに船を送り、船を買いたいときはここに発注を行います。

Equipment Dock(装備港?)
 機体の強化(速度やカーゴスペース拡張)の他、各種ソフトのインストールが行えます。
 それと、火器ミサイル等の売買もできます。

 拾った残骸の売却先はほとんどがココになると思います。
 貯まったお金でソフトを購入することにもなるので、頻繁にお世話になる場所です。

Trading Station(貿易港)
 Equipment Dockと同様に機体の強化が行えます。
 他に、その勢力が発行している「ライセンス」も購入できます。ライセンスを所持していれば、その勢力が統治しているセクター内の海賊等を撃墜した際に報酬(バニラでは労い程度ですが)が貰えたり、航行している船舶の積荷を検査することが許可されます。

  あとは交易品を取り扱っているぐらいですね。各セクターにほぼ必ず存在するのも特徴です。

Stock Exchange(株式取引所)
 APで追加された施設。Trading Stationの機能に加え、株の取引を行っています。
 株はAPにおいて最も簡単に大金を入手できる手段になるので重要です。

 株取引を行うには一度この施設に停まる必要がありますが、許可さえ得られればいつでも何処でも取引が行えます。ただし、株取引の開放条件はそれぞれの勢力によって異なり、序盤で手を出せる場所となると、良くも悪くも商売好きな種族のTeladiぐらいしかありません。

 このチュートリアルでは、いずれTeladiの株式取引所で株の売買を行うことを目標の一つに据えています。簡単に大金を得られるといっても元手がそれなりに必要となるため、実際に行うのは当面先の話になりそうです。

Military Outpost(軍港)
 国境宙域などで見かけることが多い施設です。
 軍港ですが、プレイヤーも自由に停泊して取引することができます。売買できるのはEquipment Dockと同じく火器ミサイル等、それからジャンプドライブのエネルギーとして必要不可欠なEnergy Cellも手に入ります。
 他の施設に無い特徴として、ここではMarine(海兵隊)を雇うことができます。Marineは艦船の奪取(Boarding)に必要で、交戦中に彼らを射出し敵艦に貼り付かせることで船の乗っ取りを試みることが可能です。

 船を乗っ取るには熟練した海兵隊が必要になります。彼らを訓練するには莫大な資金がかかるため、船の強奪を行うには十分な資産を所持していることが条件となります。

Headquarters(HQ)
 企業の本社など。
 一種の観光名所みたいな物であってステーションとしてはShipyardやEquipment Dockほど重要ではありませんが、移動手段として欠かせないJump Driveや交易で重要となるソフトなどを取り扱っている拠点もあります。

Solar Power Plant(ソーラーエネルギー発電所)
 この世界のあらゆる生産物に必要不可欠な資源「Energy Cell」を生み出す施設です。
 Solar Power Plantも数ある工場の1種なのですが、極めて重要な資源を供給する施設なので独立して記載しました。
 Energy Cellは、Jump Driveを利用して宇宙各地をジャンプできるようになる頃には燃料として必要不可欠になります。軍港やHQで購入する手段もありますが、それらの施設は“取り扱っている”だけで生産はしていないので、この世界の経済がうまく回っていないと供給が絶たれ在庫が無くなる可能性があります(※)。
 それから、先述したようにEnergy Cellはあらゆる商品の生産に欠かせない資源にもなります。ですのでEnergy Cellそれ自体は安価な資源ですが、それがもたらす恩恵はこの世界にとってもプレイヤーにとっても非常に重要です。


 工場で生産された商品はNPCかプレイヤーが運ばない限り、各地に流通することはありません。HQなどで売買されているEnergy Cellも同様で、何処からかNPCが取引のため運んできた物です。
 流通が健全に機能して初めて経済が回るのですが、輸送途中に海賊やXenon等の襲撃を受けて輸送船が沈んでしまえば、流通はそこで滞ってしまいます。

その他
 上述したSolar Power Plantも含め、世界には様々な工場が存在します。プレイヤーやNPCの軍隊が使用する火器を生産する工場であったり、その火器を生産するための資源の生産工場であったり、またはその資源の資源を生産する工場であったり…等々、その種類は非常に多いです。
 このゲームの重要なファクターである「交易」は、これらの資源や商品を売買することで成り立ちます。

X3:AP チュートリアル03 ―金策は残骸漁りから

残骸を漁ろう

 宇宙では無数の紛争が起こり、その過程で無数の残骸が生み出されます。
 なかにはまだ使用できるミサイルや火器なども残骸として散らばり、宇宙を漂い続けています。
 これらの残骸は、所有者を失っていますので自由に拾うことができます。

セクターマップに映る残骸。セクターマップ画面の右下には残骸の一覧が表示されます。
コンテナ(実物)。中身の如何に関わらず、外見は全て同じ。
 放っておくとそのうち消滅するので、使える物は有り難く頂戴するとしましょう。当然、激しい戦闘が頻発するセクターほど“おこぼれ”にあずかる機会が多いです。
 選んだ出目によって開始地点が異なる場合があるので一概には言えませんが、大抵は下記に挙げたセクターを目指せば残骸漁りにも戦闘にも困らなくなります。


Argon Primeスタートの場合
 Argon Primeから東にずっと進むと、「Elena's Fortune」というセクターに辿り着きます。
 そこはArgon領と海賊領との境であり、海賊がたびたび出現します。
 海賊はArgonの軍隊や警備隊と交戦することがあるので、彼らの戦闘を傍観しながら「落し物」を待ちましょう。
 
 Argon側が優勢なら、便乗して海賊を攻撃するのも良いです。
 運がよければ海賊が降参して機体を手放すかもしれません。それを鹵獲、修理して売れば数十万単位のお金が手に入ります。(機体の鹵獲については、また後々お話します)

 
Omicron Lyraeスタートの場合
 Omicron Lyraeの北にあるArgonとTerranの国境宙域「Circle of Labour」で両者の戦闘を眺めていれば残骸で溢れます。流れ弾、特に近くで起爆した対艦ミサイルの衝撃に巻き込まれないよう注意して下さい。

 互いに正規軍なだけあって、海賊よりも上質な物を持っています。
 ただし、貴方がもしTerranかArgonのどちらかと敵対している場合は避けた方が無難かもしれません。
 Terranと敵対している場合は、東にあるBlack Hole Sun辺りでArgonとXenonの戦闘に期待する手もあります。

X3:AP チュートリアル目次

目次一覧

基本的な操作方法について 
  00 ―ソフトの購入と日本語版/日本語化
  01 ―操作方法を覚える
  02 ―セーブとオートパイロット、セクター間の移動

序盤の間にすべきこと
  03 ―金策は残骸漁りから
  04 ―ステーションと、アイテムの売買
  05 ―序盤に買うべきもの
  06 ―諸勢力と取引するため信頼を得る
  07 ―依頼を請け負う
  08 ―機体の鹵獲と修理
  09 ―Teladi領へ
  10 ―株取引を始める

交易を始める
  11 ―交易の準備を始める
  12 ―船を購入する
  13 ―セクタートレードとユニバーストレード
  14 ―Encyclopediaで入手先を探す
  15 ―船団を管理する

戦闘のセオリー
  B00 ―戦闘の基本操作とターゲット選択について
  B01 ―小型機で戦う際のセオリー
  B02 ―ミサイルへの対処
  B03 ―打倒コルベット
  B04 ―フレンドリーファイア
  B05 ―ドローンを活用する
  B06 ―ISとOOS
  B07 ―大型艦に搭乗する

X3に登場する諸勢力、艦種の紹介
  X3に登場する諸勢力と、勢力ごとの機体の特徴
  クラス(艦種)一覧

X3を日本語環境で遊べる便利な時代に

 なりましたが、日本語UIになっても相変わらずとっつきにくいという評判は変わらないゲームなので、お粗末ながらチュートリアルを作り始めました。記事は逐次追加していく形になるので、このインデックスを作った時点では基本的な操作方法についての解説しか出来上がっていません。

 現在では日本語環境で遊ばれているユーザーの方が多いと思いますが、筆者が不精のためチュートリアルの内容は英語環境に基づいたガイドとなっています。ごめんなさい><
 日本語環境と英語環境とではコマンドの名前一つをとっても異なるので、チュートリアルの説明文を読んでも要領を得ない部分がでてくるかもしれません。それに関しては、添付している画像を見れば大体分かると思います。

 それと、以前にプレイ日記を綴った際にも申し上げたのですが、私自身はPlot(他所のゲームで云うところの、クエストやシナリオに相当するもの)をほとんど触った経験がありません。ですので、ここの案内通りにコツコツと残骸を拾って金策していくよりも、場合によってはPlotのガイドに従って進めた方がすんなり軌道に乗れるかも…という懸念があります。
 もしPlotで新しい船を貰えたなら、最初期に行う金策(残骸拾い)はすっ飛ばして良いです。お古の機体を売れば、それだけで結構な額のお金が手に入りますからね。

クラス(艦種)一覧

ゲーム中に登場する各クラス(艦種)の解説

 X3を含めたX-Universeでは艦船、戦闘機等をM1、M2、M3…というクラスによって大別します。
 始めたばかりのプレイヤーが触れるのは偵察機や戦闘機がほとんどなので、ここでは小型の物から先に説明していきます。

戦闘機

Yaki-M3戦闘機 Tenjin

M5:偵察機

 非常に高い速度を出すことができる小型の機体です。
 火器も一応搭載できますが、小型ゆえに出力も乏しく戦闘には向きません。
 しかし敵にまわした際その機動性による撹乱は侮りがたく、無意識にミサイル発射キーに手を伸ばしてしまいます。
 

M4:軽戦闘機

 この世界で主力とされている戦闘機。(多分)

 性能としては、M5とM3の間でバランスを保っている機体です。
 ほとんどのM3より速度が出るので、その速度を活かすことができればM3相手でも優位に戦えます。ですが防御面ではM5に毛が生えた程度のため、少しでも集中攻撃を浴びると一瞬で塵にされてしまいます。

 熟練したプレイヤーであれば上手く扱いこなせるかもしれませんが、初心者はM3への乗り換えを当面の目標として据えることを強くお勧めします。
 一部のM4はM3が搭載する25MJシールドを装備できる物もあり、M4とは思えない頑丈な機体もあります。
 

M3:重戦闘機

 ゲーム上では、こちらが主力の戦闘機です。
 25MJシールドを搭載できるため、M4よりも戦闘機同士での戦いは簡単です。
 しかしM4やM5に比べれば速度が劣るので、ドッグファイトでは相手の機動に惑わされないよう注意しなければなりません。

 重要な特徴として、M3には後部にタレットを備えている機体が多く存在します。
 タレットは飛来するミサイルの迎撃を行ってくれます。この世界は戦闘機相手に対艦ミサイルを容赦なく撃ち込んでくるので、1発で即死する状況も珍しくありません。一切のMODを入れていない、文字通りバニラでは後部タレットが有るか無いかで生存能力が全く異なります。

 M3のなかでも特に優れた性能を有する傑作機や次世代の戦闘機は、総じてM3+と呼ばれます。
 「+」自体はM3に限らず、M6やM2など他のクラスでも使われます。ですが、「+」か否かで性能の差が最も顕著に現れるのは恐らくM3でしょう。
 

戦闘艦

Split-M7軽空母 Panther

M6:コルベット艦

 小型の戦闘艦です。ただし小型といっても、戦闘機に比べれば遥かに大きな船です。

 戦闘機のM3に比べると火力・シールドともに比較にならないレベルであり、戦闘機が単独でM6相手に正面から挑むのは、ほとんどの場合において自殺行為になります。

 反面、戦闘機に比べると運動性が大きく劣るため、艦の脆弱な部分に張り付かれると容易く沈められてしまいます。
 コルベット以外の艦船にも言えることですが、1対1では勝負にならない微力な戦闘機も数が増えれば戦闘艦を圧倒します。艦によってはハッキリと死角が存在する場合もあるので、自分で使う場合も敵として対峙した時も、その特徴をよく把握しておく事が大切です。

 バニラの場合、自分で使うよりは敵が使ってきて印象に残るクラスと言えるかもしれません。M3に乗り、この世界に慣れてきたプレイヤーの前に最初に立ちはだかる壁がM6であり、乏しい戦力で如何にこの強敵を打ち倒すか、そのための知恵を絞る必要に迫られます。
 

M7:フリゲート艦

 中型の戦闘艦です。M6に比べると何倍も大きく、やはりM6では比べ物にならない厚さのシールドを持っています。
 GJ単位のシールドを搭載しているため少々のことでは沈みませんが、M1やM2ほどでは無いにせよ機動性は低いです。M6まではほとんど無かった「衝突事故」が目立ち始めるのも、このクラスからです。

 このクラスは大きく分けると、戦闘能力を重視した艦船と艦載能力を重視した艦船とに分かれます。なかには、双方の能力を上手く両立した優れた艦も存在します。

 その他、一部にはミサイル運用に特化した特殊な艦船(M7M)も存在します。
 この船自身は火器をほとんど装備できない代わりに、専用の強力なミサイルを使用することができます。  
 

M2:駆逐艦

 大型の戦闘艦です。この世界における主力艦であり、その大きさも火力もM7を遥かに凌ぎます。
 基本的な特徴はM7と変わりませんが、戦闘能力を重視しているため艦載能力はバニラだと皆無です。強烈な火力、重厚なシールド、そしてその巨大な体躯は、まさしく戦場の花形と言えます。
 

M1:空母

 大きさはM2とほぼ同じです。
 艦載能力を重視しているため、艦自体の火力はM2に比べて劣ります。
 しかし大型艦は大型艦なので、M7と互角かそれ以上の火力は持っています。
 

M0:戦艦

 過去作に存在したものの、X3:TC(AP)では存在しない規格。
 ATFの「Valhalla」はゲーム内において便宜上M2に分類されていますが、X-Universeの伝統上ではM0に属するようです。M2すらも凌駕する火力と装甲を誇りますが、図体がでかすぎてゲート間の航行ができません。
  

X3:AP チュートリアル02 ―セーブとオートパイロット、セクター間の移動

データのセーブ方法について

 ゲーム中にShift+Sを押すことで、セーブができます。ロードはShift+Lで行えます。
 画面左下のボタンからメニューを出すことでセーブもできますが、頻繁に行うことなのでショートカットキーで憶えておいた方が良いです。

 非常に重要な点として、X3では基本的にステーション停泊中以外は任意のセーブ(Shift+S)ができません。もし宇宙空間で自由にセーブをしたい場合は、消耗品の「Salvage Insurance(海難保険)」が必要になります。
 Salvage Insuranceは特定のステーション(HQ)などで販売されています。例えばArgon Prime付近だと、Argon Primeの南側にあるセクターHome of Lightの「Terracorp HQ」で購入することができます。Salvage Insuranceは1回のセーブで1つ消費するため、お金が乏しい序盤の時期にはなかなか手が出し辛いと思います。

 注意していても避けることのできない理不尽な事故死を経験することも珍しくないゲームなので、こまめなセーブができないのは難儀なところです。私はCheat MODでセーブの制限を外し30分間隔でセーブしていますが、それでも偶にセーブするのを怠ると1時間単位の記録が水の泡になって泣く羽目になることがあります。

 EgosoftがBonus Packとして公認している一部のMOD以外は、ほとんどのMODが導入するとセーブデータに*Modified*の印がつきます。これはMODを導入しているデータかスッピンのデータかを識別するもので、Steamの実績は*Modified*のデータでは解除することができません。それ以外、両者に違いは無いです。
 もしプレイの過程で実績の取得も目指したい場合はMODの導入がほぼできないので、セーブ制限を外してくれるMODも使えません。ですが実績に関心が無いのであれば、セーブ解禁目的で上記MODを使用するのは十分ありだと思います。

ステーションへのドッキングにオートパイロットを利用する

 オートパイロットは指定した目的地へ向かう際や、ステーションや空母にドッキングする際に使用します。
 オートパイロット中は針路上の障害物(小惑星であったり、往来する船であったり)に接近すると、自動で回避しながら進みます。…というと何だか頼もしく便利そうに聞こえるのですが、たまーに障害物を認識できず激突して死ぬことがあるので、長距離の航行を委ねるのは信用に欠けます。それと、小惑星帯を進む場合などでも慎重なルートを選ぼうとして蛇行しまくることがあるので、航行上でオートパイロットを使用する機会はあまりありません。自分で最短ルートを見つけて、SETAつけて直進した方が早いですからね。

 ですが、ステーション・空母へのドッキングではオートパイロットが必須になります。一応、手動でドッキングすることもできるものの、現実的ではないので普段はオートパイロットを使います。
 ということで、試しに最寄りの港へオートパイロットを使ってドッキングします。

 画像に映っているステーション、Equipment Dock(日本語版だと装備港かな?)は船の装備や火器・ミサイル等を取り扱っています。(施設や工場については別のページで説明します)
 Equipment Dockをターゲット(マウスの左ボタンをクリック)し、もう一度マウスの左ボタンをクリックするとメニューが開きます。一覧のなかに「Autopilot: Dock At」があるのでそれを選択すると、
 
 機械音声によるガイドと共に、オートパイロットになります。
 オートパイロット中は、中央のHudがこのように変化します。

 普段のHudはこんな感じですね。
 なお、オートパイロット中に機首を動かすとオートパイロットが解除されます。
 
 あとはステーションに入港するまでのんびり待ちましょう。
 オートパイロット中にSETA(Jキー)を起動すれば待ち時間を短縮できるので、是非活用して下さい。

 ステーションの至近距離でオートパイロットによるドッキング指示を出すと、衝突を避けようとしてステーションからかなり距離を開けようとしてしまいます。ドッキングする際は、4-5kmぐらいの距離は保った状態で指示を出すと良いです。

 それと、ドッキングにもショートカットキー(Shift+D)があるので、慣れてきたらショートカットキーを使うようにすると手間が省けます。

チュートリアル01 ―操作方法を覚える

出目を選んでゲームを始める

 まずはNew Gameでプレイヤーの生い立ちを選びます。

 いくつも選択肢がありますが、初めは「Argon Peacekeeper」「Argon Patriot」辺りで始めるのが良いです。日本語環境だと「Argon平和維持軍」「Argonの愛国者」という風になっているはず。
 いずれもArgon側からのスタートになるので、もしTerranで始めたければ「Terran Commander」を選ぶことになります。TCだと「Terran Defender」があったはずなんですが、どうやらAPはPlotが異なるので無いみたいですね。

 ともかく、出目を選べばゲームがスタートします。(初回のロードはちょっと時間がかかります)
 ロードが終わると、貴方はX-universeのどこかに生み落とされます。最初に選んだ出目によって、生まれる場所や資産(所持金や所有する船)、諸勢力との関係などが異なります。
 後々、M6等の高価な船をクエストの過程で貰える場合もあります。難易度がノーマル以下はその辺も含めて恵まれていますね。逆にハードで始めると、開始直後に現れる謎の刺客がプレイヤーを本気で殺しにかかってきたりするので色々悲惨です。

 ちなみに、私がプレイ日誌を綴った代ではCustomを選びましたので、「家畜ですら無い何か」としてこの世に生を享けました。家畜とすら見なされていないので、ほとんどの諸勢力とは中立関係です。より正しくは、彼らの眼中にすら映らない微細な存在でした。

 上で挙げた出目は、いずれも周りから「知的な生命体」として認識されていますのでご安心を。

ロードが完了するとゲームの始まり始まり


 ロードを終えるとこの世界に何の前触れもなく生み落とされ、大体の場合そのまま放置されます。
 操作方法を覚えるために、とりあえずその辺を飛び回ってみましょうか。

 飛行に必要な操作はデフォルトだと以下の通りです。(マウス+キーボードの場合)

 マウスホイール上下:加速と減速(確かZ/Xキーでも加減速ができたはず)
 マウス左ボタンをドラッグ:ドラッグしている間、カーソルの方向へ機首を向ける

 TAB:最大速度まで加速
 BACKSPACE:0まで減速

 W/S:機体を上下に移動
 A/D:機体を左右に移動
 Q/E:ロール

 マウス左ボタンをクリック:オブジェクト上でクリックすると、そのオブジェクトをターゲットにします。
 マウス右ボタンをクリック:搭載している火器を発射。弾はマウスカーソルの場所に飛びます。
 左Ctrlキー:画面中央に火器を発射。AIMモードがONの時はオートエイムに。

 Deleteキー:ウィンドウを閉じる。
         (飛行とは関係ないのですが、今の間に一緒に憶えておくと便利です)

 この辺を覚えていたら飛行できます。弾でもまき散らしながら周囲をぶらぶら飛んでみましょう。
 その辺を航行している船やステーションに弾が当たると怒られて最悪敵対されるのでご注意を。

 それから、スペースキーを押すと異なる操作に変えることもできます。
 通常の操作ではマウス左ボタンをドラッグすることで、機体はカーソルの方向へ機首を向けます。もう一つの操作では、マウスカーソルの方向に機首が自動的に向かいます。主な用途としては戦闘中のドッグファイトですが、M4やM3は機体をフル改造してしまうと機動性があり過ぎて逆に操作しづらくなるかもしれません。機体の改造(強化)は一度行うと元に戻せないため、場合によっては戦闘中もデフォルトの方がやり易いと思います。

 飛び方を理解したところで、次は画面にある細々としたUIを順に説明していきます。 

チュートリアル00 ―ソフトの購入と日本語版/日本語化

色々あるけど、どの「X3」をプレイすれば良い?

 選ぶとするとX3:Terran Conflict(TC)かX3:Albion Prelude(AP)のどちらか、になると思います。APはTCの拡張版ですので、TCが無いと動きません。なのでAPで遊ぶ場合でも、土台としてTCが必要になります。
 X3:Reunion(R)にしかないPlot(クエスト)も存在しますが、RはUIのクセが非常に強いのでお勧めできません。私自身はTCが発売されて間もない頃から始めたクチですが、その頃ですらRはUIを理由に「やめておきなさい」と先達に言われていました。


 以下にTCとAPの違いを箇条書きで表しましたので、参考にして下さい。

X3:Terran Conflict
・専用のPlotが存在する
・TCでしか使用できないMODも存在する
  作者の公認非公認問わず、APでも互換性があるMODは少なくないです。

X3:Albion Prelude

・UIの細かい部分が改善されている
  MAPが大きく表示されたり、セクター検索機能が搭載されていたり...などなど。
・新しい船がいくつか追加されている
・TCのオーバーホールも兼ねている

・一方で新しいバグも生まれている

  とはいえver2.5.3で深刻なバグは取り除かれたので、そこまで気にする必要もなくなったかな。
・TCのMOD「Race Response Fleets」の一部機能を導入している

  なのでTCよりもちょっぴり負荷が高くなっているかも
・TCに比べると、APのPlotはあっさりしている
 
  「もしかしてこれで終しまい?」と思われる方が少なくない様子です。
  Plotは世界観の補完とチュートリアルを兼ねたようなものなので、TCにしても過度な期待は禁物。
 
 TCの方に書くこと無いな…。

 どっちで遊んでもハマれば数百時間吹っ飛ぶのは変わらないんですけどね。
 個人的に一番大きな違いは、UIの細かい改良です。APのマップは大きくて見易いですし、セクターの検索機能は一度経験するとTCに戻り辛くなります。逆にTCから入れば、そうした不満を感じずに済むのかもしれません。
 Plotに特別関心が無く、宇宙を好き放題飛び回って好きな事をしたい方には迷わずAPをお勧めします。


どこで購入したら良い? 

 お好きな場所でお買い求め下さい。ダウンロード購入の方が、管理の面では楽です。
 買ってその場でインストールすれば即座に遊べますしね。
 
 最もお得なのは、TCとAPがセットになっている「X3 Terran War Pack」です。
 Steamでの定価は$19.99。たまにセールの対象で割引になっていることもあります。
 

 X3 Terran War Pack  
 http://store.steampowered.com/sub/12588/
 
 下でも述べていますが、Steam版のX3:TC・APは英語/日本語共に利用できます。

 他のダウンロード販売サイトでも対応してそうな気はするのですが、私の知る限りEgosoft社が公式で発表しているのはSteam版のみなので、それ以外のダウンロード販売サイトに関しては分からないです。

雑記20130522

Ver3.0で追加された船、Lotan(TS)、Acinonyx(M6)、Pteranodon(M2)

X:Rebirth forever

 X3:APのアップデート(Ver3.0)が16日に来ました。
 XRMが対応するまで2.5.3のままで待機してようと考えていたのですが、いつの頃からかSteamは自動更新切っていてもアップデートしないと起動できなくなっているのですね。過去にSkyrimでも同じ事を経験して「AIEEEE!!」となったのですが、X3でも経験するとは思いませんでした。

 XRMの作者氏曰く、2.5.3のままで遊びたい人は2.5.3をコピーして、Egosoftの公式からダウンロードしたNo-Steam版のexeをコピーした2.5.3に当ててね、とのこと。
 当のXRM(1.2.9)は22日の朝9時頃(英時間)に出せそうだよ、というお話です。日本時間だと夕方5時頃ですかね、順調であれば夜にでも導入できそうです。

ver3.0の更新内容

 http://forum.egosoft.com/viewtopic.php?t=336585 

 既に某所で有志の方が訳して下さっています。ありがたや。

新しい追加要素
 ・plotを3つ追加
    Shady Business、Corporation Troubles、Breaking Groundsの3種類。
 ・新しいミッションを追加
   1: ステーションの修理 ―装甲値が95%以下のプレイヤーのステーションを修理してくれる
   2: より困難な輸送ミッション ―一度にたくさんのお使いを頼まれるよ!
   3: 一生の思い出となる旅を ―Xenon Sectorにでも行ってみては如何でしょうか
    4: より困難な護衛ミッション ―それぞれ異なるルートを進む輸送船を同時に護衛
 ・コントローラー(ゲームパッド?)対応
   3.0のロード画面にXBOXのパッドとデフォルトのキーバインドが映っています。
 新たな船の追加 
   Lotan、Acinonyx、Pteranodonの3種類。
   これ見たさにバニラで久々に起動しましたが、どれも素敵ですね。
 フォローミッション中に出る警告「close to target」をポップアップからヘルプテキストに変更
   フォローミッションってそもそもなんだっけ。
   追跡系のミッションかな、そんなのがあったような無かったような…。
 新たなセクターと、それに併せて新しいBGMを追加 
 UFJDで飛べるセクターを更に追加  
   どこだかドアの行き先が増えました。
 新しいゲームスタート(出目)を3つ追加
   Aldran Adventurer、Lost Lar、Goner Witnessの3種。
   Gonerスタートは今までありそうで無かったような。
 ・ミッション用に“war”関係の機能をOn/Offできるように(?)
   AL Pluginの「Detector」がソレなんですかね。
   これについては詳しく分からないです。
 ・シップヤードで購入できるTerran系の工場が増えた

TS-Lotan
修正点
 ・パトロールミッションが“missions accepted”の統計を水増ししていた問題を修正
 ・“Deliver Matching Ship”が戦争ミッション絡みの統計を増加させていた問題の修正?
 ・スーパーシップヤードからM6が出港する際に衝突してしまう問題の修正
 ・BoronのEquipment Dockを周回しているオブジェクトの位置を修正
 ・Argon証券取引所の電光板がドッキングポートの真下にあった問題を修正
   M6やTSで出港する際、たまに電光板に謀殺される問題が修正されました。
   他にも広告に謀殺されるパターンがあった気もしますが、とりあえず一安心ですね。
 ・Yakiの証券取引所の開放条件を修正(緩和?)
 ・敵対勢力から護衛ミッションを請けられた問題の修正
 ・護衛ミッションの護衛対象を攻撃するとミッションが終わらなくなる問題の修正
 ・暗殺ミッション終了時のクリーンアップ処理を修正
 ・戦争管理システムが鹵獲した船を破壊する問題の修正
 ・MDコマンド<add_cargo>のバグを修正
 ・ware templatesのロードを修正
 ・採氷作業中の船が、採掘先が無い場合に港で待機し続けてしまう問題の修正
 ・船の色合いのデフォルト値を修正
 ・護衛ミッションのクリーンアップ処理を追加
 ・Xenonの侵略ミッション時、Xenon機が他のセクターへ出てしまった際は継続しないように
 ・ステーション建設ミッション中にビーコンが移動した際、問題が発生しないようチェックを追加
 ・Tyr級のカーゴスペースを8,800に。


 例によって私の訳はすんごい適当なので、原文を参照されることをお勧めします。