X3:APプレイ日誌82 ―防御は最大の攻撃だよ

大車輪。

前回のあらすじ

 往来する交易船を片っ端から沈めていくTerranの賞金稼ぎと遭遇した。
 近くを通りかかった味方の賞金稼ぎをアテにしたが大間違いだった。

進退窮まる


 実際には束の間であったにせよ、とんだ見当違いをしたことに気付き呆然とした。
 Katanaを倒せるのは飽くまでNemesisの加勢を勘定に入れた上での話。懐のミサイルはKatanaに近づくまでの間に粗方使い切ってしまった。まだ相手のシールドは3割程残っており、Nemesis抜きで競り勝つのはどう考えても不可能。

 勝つことはできないが、こちらもシールドだけは分厚いので真後ろさえ取られなければ負けることもない。なまじ固いだけに、決着がつかず泥沼の様相を呈しつつあった。傍から見たら互いの尻を巡ってぐるぐる回ってるだけなんだけどね。
 
 さてどうするか。このまま交戦していても埒が明かないし、賞金は諦めて逃げようか…。
 時折ニアミスする敵のKatanaを追いかけながらジャンプドライブを稼動しようとした矢先―

―思い出して

CQCの基本を思い出して



とても大事なことを忘れていたので、

 彼我のシールドの差を計算した。
 Katanaのシールド容量は200MJ*6、私が乗っているVulture Sentinelも200MJ*6。向こうのシールド残量が3割5分ほどに対し、こちらは9割ほど。
 6割弱も差があれば十分耐えられる。つまりぶつかって爆ぜ散るのは向こうの方。

 近づいてきたKatanaの針路を予測して舵を切り、

 後は突っ込むだけ。

 肝心の瞬間を撮れなかったのが残念。結果としてKatanaは爆散し、私は生き残った。
 いかな戦闘機に準ずる機動性を得たといっても飽くまで戦闘艦。図体は戦闘機に比べれば遥かに大きいので、当てるのに苦労しない。
 
 賞金の30万Crを受け取った後、そのまま根城へ帰ることにした。
 最後に頼れるのは我が肉体ただ一つ。鈍重な大型艦に乗っている時間が長くなると、どうもその辺の勘が鈍ってしまうからいけないね。

つづく。

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