こんな状況で外出したくありませんねー、よく見たらこの人 胴から上が吹き飛んでますねー。 |
戦闘をしていると、
たまに敵機のパイロットから通信が入り、命乞いのために機体を放棄することがあります。これは戦闘ミッション中に登場する敵機でも同様であり、以下の条件さえ満たしていればNPCが機体を「放棄」する可能性があります。
・プレイヤーが搭乗している機体と交戦していること
・シールドが消失し、装甲にある程度のダメージが入ると「放棄」の判定が行われる
・NPCが自分の意思で放棄するのはM5~M3(戦闘機)と、TS・TP(交易船)のみ
敵機のシールドを剥いだあと、向こうから通信が入ってきたときは機体を放棄する合図の可能性が高いです。「船をやるから見逃してくれ…!!」とか何とかそんな旨を伝えてきますので、相手が話し終えるまでは一時的に攻撃を緩め、撃墜しないよう注意して下さい。
思わせぶりな「振り」をみせておいて放棄しないときは、撃墜しちゃって良いです。
たとえプレイヤーが所有する船でも、NPC同士の戦闘では放棄される可能性はありません。M6以上の戦闘艦なども、バニラでは向こうから放棄することは決してありません。その手の船は、欲しければ力ずくで奪い取る必要があります。
放棄された船の見分け方
NPCの船の名前は、必ず「所属している勢力名+船の名前」で構成されています。ですが放棄されると「所属している勢力名」が消え、「船の名前」のみになります。
たとえば海賊のNovaは「Pirate Nova」ですが、持ち主が機体を放棄すると「Nova」になります。
遺棄船の例。 |
詳しくは割愛しますが、この世界には最初から持ち主の存在しない機体も何機か散在しています。もちろん、見つけることができればそれはプレイヤーの物です。
戦闘ミッション終了後、セクターマップ(.)を見てみるとさっき交戦していた敵機のなかに放棄された物が混じっていたりするので、特に混戦の後は「忘れ物」が無いかどうか確認すると良いです。
鹵獲作業を行う
というわけで運よく相手が機体を放棄したなら、ありがたく頂戴するとしましょう。ですが船内からでは鹵獲が行えない(※)ため、外へ出て対象の機体に貼り付いて乗っ取る必要があります。
まずは放棄された機体まで近づきます。できれば100m以内まで接近して下さい。
それから[Shift+E]で外へ出ましょう。デフォルトのままだと船外へ出る際に確認のダイアログが出ます。(外へ出るたびに答えなければいけないのは面倒なので、慣れたらオプションでoffにすることをお勧めします)
鹵獲するには大体40-30m付近まで近づく必要があります。船外での操作も機体のソレと変わりません。ただ、鹵獲して機体に戻るまでの間は無防備なのでご注意を。
慣れて来たら、予め40m圏まで近づいてから船外へ出れば鹵獲作業も直ぐに終わります。
40m未満まで近づくと、「Claim」ボタンが使用可能に |
では自分の機体をクリックし、[Shift+E]を押して戻りましょう。
もし「System Override Software」というソフトがインストールされていれば、バニラ環境でも船内から鹵獲できます。ですがこれは違法品な上に入手できる場所が限られているため、ここでは詳述しません。
まずは機体の中身を確認
運が良ければ、放棄された機体に積荷が残っている場合もあります。先ほどと同じく、鹵獲した機体をクリックしてメニューを開いて今度は「Freight」をクリックします。
戦闘機であればPACやHEPTなどの火器、ミサイル、それからソフトが生きている時もありますね。今回はミサイルと、EBC(弾を消費するタイプの火器)が残っていました。
運が良ければ鹵獲機のなかにDocking Computerなどの高価なソフトや、購入にRepが必要なソフトが残っているかもしれません。
鹵獲した機体から積荷を移す
序盤の金欠、Rep不足の状況で貴重なソフトが手に入るのは大変有り難い話です。もしまだ持っていないソフトを見つけた場合は、とりあえず自分の機体に移し変えましょう。
これから先、船同士での積荷の移送は頻繁に行うことになりますので、この機会にその方法を説明します。どちらかの機体が「Transporter Device」をインストールしているとその場で移しかえることができるので、このソフトは早めに持っておきたいですね。
Transporter Deviceを所持している場合
先ほど述べた通り、その場(宇宙空間)で積荷の交換ができます。
まずは対象の7km圏内まで近づいてから、
鹵獲した機体をクリックしてメニューを開き、「Advanced」タブのなかにある「Freight Exchange」をクリックします。
積荷の交換画面が出ました。お互いが所持している積荷やソフトの一覧が表示されます。
移し変えたいアイテムをカーソルで選択し、「←/→」キーで移していきます。ミサイルやEnergy Cellなど、数が多いものを一度に移したい場合は「Home/End」キーを利用して下さい。
画面下部で、両者の積載状況を確認できます。要するに、港での売買と要領は変わりませんね。
Transporter Deviceを所持していない場合
同じステーションに停泊していないと交換できないため、まずは鹵獲機とプレイヤーの機体を最寄りのステーションに入港させる必要があります。
プレイヤーは自分で操縦して港へ向かえば良いのですが、鹵獲機は指示をしないと動いてくれないので、まず指示の仕方から説明します。
鹵獲機をクリックし、開いたメニューの中から「Orders」→「Command Console」をクリックします。
コマンドコンソールは交易や戦闘時、さらにプレイヤー自身が搭乗している船をAIに任せる場合にも使用したりと、非常に重要かつ頻繁に利用します。なので、コマンドコンソールについてはまた改めて解説します。
コンソール画面が開きました。今回は港への停泊を指示するだけなので、一番上の項目「Navigation」をクリックします。
Navigationコマンドの一覧が表示されました。
このなかに「Dock at...」がありますので、これをクリックします。
すると、ユニバースマップが開きます。
「どこのセクターの、どの港に停まるのか」を指示する必要があるため、今回の場合であれば自分のいるセクターを選択し、
一番近いのがシップヤードだったのでシップヤードを指定しました。
すると「Command accepted」という機械音声が流れ、間もなく鹵獲機が自動で港へ向かって動き出します。後はプレイヤーも同じ港へ向かい、停泊すれば準備完了です。
(相手の足の方が遅いときは、先に向こうが入港するまでSETAを稼動させて待った方が良いです。港の中ではSETAが使えないので、こちらが先に着いてしまうと待ちぼうけを食らいます)
港に着いたら、画面左端のステーションアイコンをクリックして、その港に泊まっている船の一覧を表示する「Landed Ships」を選択します。
シップヤードには私と私の鹵獲機しかいなかったため、今回は2機しか表示されていませんね。
鹵獲機をクリックしてメニューを開き、「Freight Exchange」をクリックします。
あとの手順は「Transporter Deviceを持っている場合」と全く同じです。
鹵獲した機体を修理する
鹵獲機を使うにせよ売るにせよ、戦闘で傷ついた装甲を修理する必要があります。装甲は自分で修理するか、シップヤードでお金を払って修理してもらうかの2択があります。が、有料で修理してもらうと費用が高くつきますので、序盤は自分で修理するしかありません。
装甲がダメージを受けていると速度が低下するため、プレイヤー自身が使っている機体に関しても万全な状態を保っておきたいものです。
また、装甲の損傷状況は船の「価値」に大きく響きます。傷んだ船は安く買い叩かれるので、売るなら必ず修理してから売りましょう。
まずは鹵獲機の近くで船外に出ます。ここは鹵獲する際に行った手順と同じですね。
船外に出ている間、画面左下の武器アイコンがコレに変わります。
このレンチマークの武器は「Repair Laser」という文字通り修理用の光線で、
装甲の傷んだ機体や船に向けて右クリックか左Ctrlを押し続けて使用すると修理できます。
Repair Laserについて
「Repair Laser」はステーションや大型艦なども修理できますが、回復する量(速度)は微々たるものなので、現実的にはM3やTSぐらいまでしか修理できません。M3やTSですら、修理には結構な時間がかかります。この修理工具はバニラ環境だと宇宙服にしか搭載されておらず、「無償」で修理する方法は他にありません。戦闘艦も損害が軽微であれば自力で何とかなるのですが、装甲へのダメージが甚大な場合はシップヤードでお金を払って修理してもらう必要がでてきます。
余談ですが、その辺の仕様を緩和するMODはいくつかあって、私の場合は海兵隊が自動で修理してくれる「Marine Repairs」を導入しています。海兵隊を艦内に常駐させていると、あとは彼らが修理を行ってくれる(艦載機も含む)というMODです。X3のオーバーホールMOD「XRM」も修理用のポッドが追加されており、こちらはQuantum Tubeという資源を消耗する代わりに宇宙服での修理とは比較にならない速度で修理できます。
という具合で、修理周りの仕様に関して調整をしてくれるMODも少なくありません。当然ながらバニラのバランスからは逸脱するので、これらのMODを導入するとそのセーブデータではSteamでの実績解除が行えなくなります。実績の獲得をプレイ目標の一つとして据えている場合はお気をつけ下さい。
それから、このRepair LaserをNPC勢力の船に当てると、攻撃扱いになり怒られます。友軍の船が傷ついているから修理しようと親切心で浴びせると最悪の場合は敵対されるので注意して下さい。
修理が完了したら、
自分で使うか、売却するかを選ぶことになります。護衛としてつけたら戦力も向上してよさそうに見えますが、お勧めしません。その理由については最後に述べます。 (※)
自分で使う場合は、使えるソフトや火器・シールドを全部移し、港で機体の速度などを改造しましょう。売却する場合、コマンドコンソールで船を最寄りのシップヤードまで向かうよう指示する必要があります。
指示の仕方については、上の項「鹵獲した機体から積荷を移す」で詳しく述べていますので、そちらを参照して下さい。
鹵獲機をクリックして「Order」タブからコマンドコンソールを開き、Navigation関係の「Dock at...」でシップヤードを指定すれば自動でシップヤードに向かいます。
鹵獲機がシップヤードに着いたら売却を行いたいのですが、着くまで時間がかかると思います。
プレイヤーの機体に「Trading System Extension」がインストールされていればシップヤードでの取引はいつでもどこでも行えるので、鹵獲機にシップヤードへ向かうよう指示をしたなら旅の続きを再開することにしましょう。
※
鹵獲した船が交易船であれば交易用にとっておくのも良いのですが、序盤に鹵獲した戦闘機などは自分で使わないなら売るべきです。理由は以下の通りです。
・機体の速度差がある場合、手動航行時に距離が開いてしまう
相手側の方が速ければ問題ありませんが、こちらの方が速い場合は次第に距離が開いていきます。また、自動航行中は「グループ内で最も遅い船や機体」の速度まで落とされてしまうため、オートパイロットを起動した途端に速度が落ちて面倒です。
・いつのまにか死ぬ
他殺であれ自殺であれ死因は色々あるのですが、プレイヤーが僚機のカバーに努めていても死ぬときは死にます。また、一人であれば逃げ切れる状況でも僚機がいると逃げられないか、見捨てざるを得ない状況になることも珍しくありません。
・装備の調達にお金がかかる
序盤はお金を貯めておきたいので、機体の調整のために出費がかさむのは避けたいです。
武器とシールド、最低限のソフトに機体の改造も含めたら、安い交易船を1隻ぐらいは買える額になるのではないでしょうか。
・ゲートをくぐる度に孤立する
ゲート付近にNPC船がいようが、プレイヤーはそれを無視してゲートに直進してくぐることができます。ですがNPCは、周囲のNPC船(ジャンプアウトしてくる船も含めて)の交通状況をみて“順番待ち”をするので、いくつものゲートをくぐる長旅になればなるほど両者の距離は開いていきます。
ゲートをくぐる僚機が追いつくのを「待つ」となると、その度に時間を割いてしまうことになります。
以上が理由です。 お供を伴うなら、まずはTM船を買ってからにした方が良いですね。
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