X3:AP チュートリアル12 ―船を購入する

もしジャンプドライブを手に入れたら

 燃料のEnergy Cellを機体に積み、シップヤードがあるセクターまで飛びましょう。
 ジャンプは[Shift+J]で行います。
 
 [Shift+J]を押すとユニバースマップが開くのでジャンプしたいセクターを選択します。
 プレイヤーが現在いるセクターと、点滅しているセクターなら自由にジャンプできます。
 目的地のセクター内のゲートを選択するとジャンプドライブがチャージを始め、100%になると自動で飛びます。(SETAで短縮可)
 ジャンプを中断したいときは、チャージ中に[Shift+J]を再度押して下さい。

 逆に、点滅していない場所はジャンプできません。
 理由はいくつかあり、「燃料が足りない」「セクターは発見しているがゲートは発見していない」「ゲートの規格が異なる」のどれかが該当します。

 1つ目は燃料を補充すれば解決するので省くとして、2つ目はAIに自動開拓を任せていると起こりやすいです(自動開拓については後ほどお話しします)。3つ目は特殊な例で、一部のセクターは離れたゲート同士を繋ぐネットワークに加わっていないためジャンプすることができません。
  ジャンプする際は何処からでも行えるのに対し、ジャンプアウトする(目的地に出る)際は必ずゲートか「Jump Beacon」が出口として必要になります。ごく一部ですが、向こうへはジャンプできないセクターもあるということを憶えておいて下さい。

 ジャンプする際に消費するエネルギーは船のサイズで異なります。

M4、M3: 隣のセクターへ飛ぶのに10cell消費、1セクターごとに5ずつ増加
M6、M8、TS、TP、TM: 隣のセクターへ飛ぶのに20cell消費、1セクターごとに10ずつ増加
M7、M2、M1、TL: 隣のセクターへ飛ぶのに40cell消費、1セクターごとに20ずつ増加

 船体が大きくなればなるほど燃費も増加するのですが、その分カーゴスペースも広くなるので大型艦がEnergy Cellの残量を気にする機会はほとんどありません。逆に、武器やシールド・ミサイルを積むだけでスペースに余裕がなくなるM3等の方がマメな補充を必要とします。


シップヤードに向かい、

 交易船やら偵察機やらを購入しようと思います。
 前の頁で話した通り、衛星か安価な偵察機などをシップヤードがあるセクター内に配備しておけば、プレイヤーが直接そのセクターまで足を運ぶ必要はありません。
 
 ユニバースマップからシップヤードがあるセクターを開き、セクターマップ上のシップヤードのアイコンをクリックすれば取引できます。

 取引画面では、シップヤードで取り扱っている船舶とステーションの一覧が表示されます。
 船ごとに「S、M、L」とありますが、違いは以下の通りです。

S: 船のみ。オプションは1MJシールドが気持ち程度です。
M: その機体が装備できる中間レベルのシールドと武器が付属しています。
L: Mよりも良いシールドと、付属の武器が増えています。

 「M」と「L」が高いのは、船にシールドや武器が付属しているためですね。性能自体に違いはありません。
 結論から言うと、交易船の「L」が販売されているなら絶対にLを買うべきです。

 理由はシールドを調達する手間が省けるためですが、一度に数隻まとめて買うと全ての船にシールドが完備されているので手間が更に省けます。 財に余裕が生まれた頃には、Lが販売されている時期を狙って船をまとめ買いすると良いです。

 船の買い方は、ステーション内での取引と要領がほぼ同じです。
 欲しい船にカーソルを合わせたら、画面末尾に発注する数を入力(←/→でも可)し、Enterを押すと見積もりが表示されるので再びEnterキーを押すと購入できます。

 購入後はシップヤード内で船の改良とソフトのインストール等が行えるので、必要なものを今の間に積んでおきましょう。数隻単位で発注した際は、ソフトのインストールなどもこの画面で一括で行えます。ソフトやシールドの代金が普段より高くなっているのは、数隻まとめてインストールを行うためです。

 このときインストール等を行わなくても、あとでシップヤードの取引画面を開けば再度行えます。
 これはAPで改良された点の一つですね。TCだとソフトの買い忘れがあるとEquipment Dockへ走らないといけないので難儀しました。

どの交易船をどこで買うか

 種族ごとに船の性能は一長一短なので、好みの船があればそれを選ぶのが一番です。
 今のところ特に欲しい船が思い当たらないなら、Jump Driveがすぐ近くで販売されている場所で選ぶと良いです。なにせ、購入してから実際に運用するまでの手間が少なくて済みますからね。

 コストと各性能のバランスに優れるArgonのTS船「Mercury」も、派生を含めると何種類かあります。手始めにMercuryを買ってみて、経過を見ながら2隻目以降の発注時は派生型を選んでみるのも良いでしょう。

 船名にカーソルを合わせて「u」キーを押すと、その船の性能を確認できます。
 いずれOreなどの鉱物資源を運ぶ船が必要になったときは、速度を多少犠牲にして最大積載量を重視したHauler型やTanker型などを選ぶ方が良いですね。種族だけでなく派生型も含めると、そのバリエーションは非常に豊富です。


セクター開拓用に偵察機を購入する

 交易を始めるにあたって、できるだけ多くのセクターを開拓しておくことはとても重要です。既知のセクター(ステーション)が多ければ多いほど、取引の候補が増えます。
 まだ開拓しきれていない場所に手を伸ばすため、偵察機(M5)を何機か買いましょう。

 交易船を発注する際は「L」を選んだ方が良いと書きましたが、今回は一番安価なSで良いです。飛ばしたら多分二度と帰ってこないので、買うのは最も安い機体にします。ソフトも要りません。

できればReconとか、ソレらしい機体を追跡させると開拓も捗ります。
 偵察機を購入したら、中立の偵察機を追跡するように指示します。彼らは広範囲にわたってその任務のため航行を続けるので、その後をつけさせれば勝手にセクターが開拓されていきます。
 具体的な手順は以下の通りです。

1. シップヤードで購入したM5を選択、M5のコマンドコンソールを開く。
2. コマンドコンソールの「Navigation」コマンド内にある「Follow...」をクリックする。
3. ユニバースマップに画面が変わるので、セクターをクリックして追跡対象を選ぶ。
4. 指示を受けたM5が目標の追尾を開始。

(できれば)TM船を1隻購入する

 無くても良いのですが、あれば色々便利になります。
 TM船は主に軍が輸送用に使う船で、約1,500程度のカーゴスペースとM3までの小型機を大体4機ほど格納できます。 らに200MJシールドを搭載することができ、船本体はおよそ50万Crと安価なのも魅力です。

OTAS社のTM船 Zephyrus
 という具合で、TM船は軽空母としての用途に加えて簡易倉庫としても使うことができ、何かと不自由な序盤においては特に使い勝手に優れる船です。

 TM船を所有すれば「航行中はM3をTM船に収容しておき、戦闘時はM3に乗り換える」という使い方ができます。
 戦闘で鹵獲した機体はTM船に載せ、安全なセクターのシップヤードまで飛んだ後に修理して売却するという選択もとれるようになります。それから戦闘後に回収した残骸をTM船に預けたり、予備のミサイルやEnergy Cellなどの格納先としても使えますね。

 JumpDriveが近くで販売されていないセクターのシップヤードでも、TM船と艦載機にそれぞれJumpDriveを積んでおき、目的地に着いたらJumpDriveを積ませたい船にTM船のJumpDriveを渡し、TM船は艦載機からJumpDriveを受け取る…という風に使いまわすことでJumpDriveを「輸送」することもできます。

 交易船や偵察機は好みやコストに合わせて選ぶと良いですが、TM船に関しては私はOTAS製の「Zephyrus」を推奨します。
 最大積載量の面ではTM船のなかで最も少ない(1275)ですが、この船は200MJを3基積むことができ、SplitやYakiのTM船に次ぐ速度(140m/s)を出せます。
 それから前後のタレットに加えてMain Gun(主砲)が搭載されているので、他のTMに比べると多少は戦闘にも向いています。もっともエネルギーのリチャージ量が少ないので、火力を期待するのではなく硬いシールドを活かした囮として使うのが主ですが…。

 火力はともかく、200MJを3基積めて尚かつ速度もTMのなかでは速い方なのが強みです。
 購入するにはOTASの本社があるセクター「Legend's Home」を開拓している必要がありますが、この船のためにLegend's Homeまではるばる旅をする価値は十分にあります。(ちょうどJump Driveも売ってますしね。あと交易船Mistralとか駆逐艦Boreasなんかも要チェック)

(補足)TM船へのドッキング・発進の仕方 

 ドッキングの方法はステーションへのソレと変わりません。

 TM船や空母などの艦載能力を有する船をクリックした際、その船にドッキング可能であればメニューのなかに「Dock At」が現れます。(もしくは[Shift+D]でも可)
 それを押すとドッキング作業が始まりますので、着艦までSETAをつけて待つとしましょう。
 もし自機に「Docking Computer」を搭載しているなら、ステーションの時と同じように機体を艦へ近づけてから[Shift+D]なりメニューからドッキングの指示を出すと、一瞬で着艦できます。

 船への着艦すると、母艦の操縦画面に切り替わります。
 そこから元の機体に乗り換えて発進したい時は、

 画面左上の「Current Ship」アイコンから艦載機の一覧を表示し、

 乗り換える機体を選択して、「Advanced」タブから「Change Ship」をクリックします。
 すると機体が切り替わり、外へ飛び出します。 発進直後は咄嗟に舵をきれないので、近くに船やステーションが存在する場合や、ゲート付近で発進する際などは注意して下さい。そのまま衝突して死ぬことも結構珍しくないです。

 
 つらつらと話が長くなりましたが、これで交易船を動かす準備は概ね調いました。
 TM船のくだりは蛇足ですけど、交易船や偵察機を買った後に資金面で余裕があるなら是非1隻購入しておきたい船です。

4 コメント:

匿名 さんのコメント...

わかりやすいチュートリアルありがとうございます。       以前紹介されたDCSの作者のDrBullwinkle氏がDCS2とゆうMODをだしてましたので一様ここに書いておきます

匿名 さんのコメント...

バニラAPだと
S:1MJシールド1基のみ

M:5Mjシールドフル装備と武装2点(M5→IRE M4→PRG M3→HEPT2機)

L:25MJシールドフル装備と上記装備4点装備

ってな具合だったはず。(Novaとかの場合)

匿名 さんのコメント...

余談ですがうちはマグネッター→ゼフィラスさんに乗り換えしましたねw

戦闘機にレーザーだけだと倒しきるのに使うレーザー用ENがやや厳しいのでミサイル置き場としてかなり活用してました~

ジャンプドライブお高いので軽空母にだけ搭載して仲間のNova2機と自分+鹵獲時用に1スペース空けて・・・とか。

鹵獲した機体が2機以上の時は軽空母に修理した鹵獲機体を満載させてジャンプドライブ使って一気に売り払ったりしたり。

watsan さんのコメント...

コメントありがとうございます。

>DCSv2
リメイク出てましたねー。インデックスを作る際、DCSv2については註釈をつけておきます。
氏は精力的に開発を続けて下さっているのでユーザーとしては本当に有り難い話です。

>SMLの仕様
ありがうございます。Mサイズは機体が装備できる中間レベルのシールドが付属でしたか。
確認のため調べたらフォーラムで同じ内容の回答があったので、すぐに訂正しますー。


MagnetarはArgon側でプレイしていると手軽に購入できるのが大きいですね。
ZephyrusにしろChokaroにしろ、なにせ場所が場所ですから。

TM船があると、ジャンプドライブの融通が利くのでバニラでもXRMでも序盤はいつもお世話になりました。

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