TSに全自動交易を行わせる
交易船(TS)とTrade Command Software Mk3が(それと可能ならJump Driveも)揃えば、全自動交易を始めることができます。交易船が用意できたら、Mk3を船に移しましょう。
それから交易船のコマンドコンソールを開き、「Trade」コマンドをクリックすると上の画面が現れるので、下部にある「Start sector trader」を選択します。
するとユニバースマップが表示されるので、交易をさせたいセクターを指定します。あとは指定したセクターに船が向かい、着いた時点でそのまま自動交易を開始します。
自動交易を始めると、同時にパイロットが船に乗船します。ゲームとしてはAIが全て自動で行うのですが、設定上は商人を雇って彼らに交易を代行してもらっているようですね。
パイロットにはランク(レベル)が存在し、肩書きと名前の左隣に「(数字)」で表記されています。
彼らは自動交易を始めたばかりの段階だと見習いのため、指定したセクター内でしか活動できません。しかし、経験を積むことでランクは徐々に上がり、それに伴い交易可能なセクターの範囲も拡がっていきます。 (周囲のセクターも含めて交易させたい場合は、再度指示する必要あり)
ジャンプドライブの使用許可を与える
もし船にジャンプドライブを搭載させているなら、自動交易を始める前に必ず許可しておくことを忘れないで下さい。でないと、せっかくジャンプドライブを積んでいても使用してくれません。船のコマンドコンソールを開き、そのまま下の方へスクロールしていくと、ジャンプドライブに関する項目が見つかります。その中にある、「Autojump」の項目をYesにして下さい。以降、離れたセクターへ移動する際はジャンプしてくれるようになります。
セクタートレード(ST)とユニバーストレード(UT)
自動交易の手順を説明が済んだところで、セクタートレードとユニバーストレードの違いについてお話します。先ほど説明した自動交易は、セクタートレード(ST)です。STは、指定したセクター内で交易を行います。ある程度パイロットのランクが上がった後で、再度STを指示し直せば取引できるセクターの範囲も拡大します。その範囲は、指定したセクターを中心に周囲数セクターに及び、パイロットのランクが高ければ高いほど範囲も広くなります。
一方、ユニバーストレード(UT)にはSTのような制限がありません。つまり交易の範囲は、発見済みの全セクターが対象になります。
この点、同じ時間で見込める利益は当然ながら選択肢を多く得ることのできるUTの方が上です。ですが、既知の全セクターを移動できるということは危険宙域も含むということを意味し、海賊やXenonが横行するセクターへ足を踏み入れるリスクがつきまといます。
STは取引するセクターの範囲を制限できるので、比較的安全な宙域で交易するように指示しておけば、UTよりも長生きできるでしょう。したがって、UTが必ずしもSTより優れるとは限りません。とは言え、最初はパイロットのランクが条件を満たした時点で逐次UTに切り替えていけば良いです。
UT船を増やしていく過程で「どの辺りが安全で、どの辺りが危険か」が分かるようになってきます。リスクを承知でUTをさせるか、無難に安全な宙域に限定してSTをさせるか、その頃なら自ずと匙加減を理解しているでしょう。
UTの開始条件
パイロットのランクが8に達すると、UTを行うことができます。STからUTに変更する場合は一度船を停止させ、STを開始した時と同じように船のコマンドコンソールを開きます。
パイロットがランク8以上の場合、線で囲った部分「Start universe trader」がクリックできます。
これをクリックすれば、そのままUTに移行します。
STにお勧めのセクター
パイロットは取引を行うことで経験を積み、成長します。ということは、実践を重ねる機会に恵まれればその分だけ成長も早くなります。STを始めた直後は単一セクター内でしか取引が行えません。なので、そのセクターで儲けが出る取引が見つからなければ、いつまで経っても経験を積ませることができないということになります。
見習いのパイロットを育てるには、それに適したセクターを選ぶようにしましょう。具体的には、ソーラー発電所(SPP)があるセクターです。
ただ、SPPがあれば何処でも良いというわけでもありません。海賊やXenonが滅多に現れず治安の良いセクターなのは前提として、できればXLがある場所が望ましいです。XLの発電所は在庫の保有量が非常に多く、大量に買い込んでも価格が高騰しにくいです。逆にSやMは数千単位のEnergy Cellを購入すると一気に価格が高騰してしまうので、SPPが複数あったとしてもSやMでは効率良く経験を積ませることができません。
というわけで、「治安が良く、XLサイズの発電所があるセクター」を選定の基準にして下さい。
以下に例を挙げておきますので、発見済みであればそこで取引をさせると良いでしょう。
・Power Circle
Argon Primeから北、2セクター先にあるセクター。XLを含めた発電所が4基ある。
・The Hole
Argon Primeの北東にあるセクター。XLが2基あり。
・Preacher's Void
Paranid Primeから南、2セクター先にあるセクター。
・Duke's Vision
Preacher's Voidの南隣。
・Family Whi
Argon Primeの遥か北にあるBoron領から東へ伸びた先にあるSplitのセクター。
XLを含めた発電所が4基あり。
ESTのすすめ
自動交易を立ち上げれば、後は放置しているだけで彼らが自動で金策を行ってくれるのですが、UT船を増やしていく過程でそのうち海賊に襲われるようになります。そのうちパトロール部隊を編成して交易路の巡回と海賊基地の掃討を行えばかなり改善はされるのですが、連中はそこかしこで現れるので根絶は不可能です。
襲撃を受けた交易船がジャンプドライブを使用して離脱してくれれば良いのですが、残念ながらAPの交易船は緊急離脱にジャンプドライブを使ってくれません。TCでは海賊やXenonに襲われるとジャンプして逃げてくれたのですが、APは逆に反撃をしかけて沈みます。
そのため、バニラの自動交易(特にUT)はかなりリスクが高いです。治安の良いセクターに限定したST船でも海賊やKha'ak等に遭遇することはごく稀ながらあります。ここまで自動交易の手順を述べた上で言うのも難儀ですが、正直言ってバニラのままSTやUTを行うのはお勧めできません。
MODの導入に抵抗がなければ、「Economy and Supply Trader」を利用されることを強く推奨します。このMODによるST船はジャンプドライブを離脱時に使用してくれるだけでなく、ランクに応じて自動的に交易圏も拡大してくれます。更に危険宙域をブラックリストに登録すれば以降立ち寄らなくなり、それら諸々の設定も保存できるので2隻目以降の設定を行う際に流用することができます。
などなど良いことづくめなMODなので、自動交易を行うならばESTを初めから導入しても良いぐらいです。
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