X3:APプレイ日誌80 ―昔話だよ

前回のあらすじ

 はるばるGetsu Funeに辿り着いた。

むかーしむかし の出来事

 Getsu Funeには五大種族の港が揃っている、と前回話した。
 利益だけで考えると、軍事物資の卸し先が何箇所もあるGetsu Funeは非常に有用なセクターといえる。何せEquipment Dockが五箇所もあるんだから、例えば軽火器のIREとか安価なミサイルとかを大量に生産しても、それを売り捌くのに難儀しない。

 TCはAPよりも港が保有できる在庫量が非常に少ないので、TC時代の頃の私にとっては尚更このセクターが魅力的な場所に映った。これだけ離れた僻地(Argon Primeから東へ真っ直ぐ進んだ場合)にあるセクターなのだから、ここはボーナスステージか何かなんだろう、是非活用せねば―などと甘い考えを抱き、当時の私はGetsu Funeの近隣セクターに工場を建設することを決意した。今思い返せば、ロクに下調べもせず取り返しのつかない事をやったなぁと呆れる。

 ブログの本来の主旨をすっぽかして続けてきた日記もそろそろ区切りが近づいてきたので、今回はGetsu FuneでTC時代にやらかした失敗談を話そうと思うよ。
 要するに良い子は間違ってもGetsu Funeとかソレに類する危険なセクターの近辺で工場を建てちゃ駄目だよ、というお話。防衛部隊を編成するから大丈夫!とか考えちゃ絶対駄目だよ。


Getsu Funeに工場を建てなかったのは

 これも前回話した通り、Getsu FuneはXenon Sectorと隣接しているため。
 工場をGetsu Funeに置けば交易船の航行は楽になるが、同時にXenonが工場を攻撃するリスクも伴ってしまう。連中は普段関心の無い素振りをみせつつ通過しておいて、ある日突然襲いかかるからね。今までそれで何基の衛星が破壊されたことか。

 なので念のため、Getsu Funeには建てず南隣りのセクターに工場を構えた。
 それでも万一のことがあるので、工場付近に防衛戦力を配置しておく。それから交易船がGetsu Funeを航行中にXenonの襲撃に遭うのを防ぐため、迎撃用の部隊も配置することにした。部隊の規模は軽空母のDeimosとその艦載機として数機のM3、それからM6を3隻ほどつけておいた。

 XenonがGetsu Funeに現れた時点でさっさと叩いてしまえば、工場も交易船も攻撃に曝されずに済む。Xenon Sectorと繋がっているゲートにDeimos他を駐留させて、Xenonが出現すれば即座に迎撃できる状況を調えた。つもりだった。

いざSETA放置

 今更ながら、このゲームの正攻法と言える金策といえばSETAで放置した状態での交易である。ST/UT船を動かすなり工場の商品を売買するなり、どちらにしてもSETAを稼動させた状態である程度時間を経過させればまとまったお金が手に入る。
 TCでは戦闘ミッションでRよりも手軽に稼げるようになり、更にAPでは株を売買することでもっと簡単にお金の工面ができるようになった。特に株に関してはリスクがほとんど伴わないので、同じ放置プレイでも自前の交易船が沈むかもしれないUT等に比べて金策としての効率は遥かに良い。

 だけどUT船を動かすことで(むしろ動かさないと)経済は活性するので、XRMを入れていようが金策を他の手段で代替していようが結局UT船を何隻かは動かすことになる。いかにプレイヤーが戦闘に重きを置いたとしても、この世界では軍事と交易がシナジーとして成り立っているので、例えばそれなりの規模の艦隊を編成しようものなら交易の方にも片足を深く深く突っ込んでいくことになる。

 話を戻し、題目の通りSETA放置して工場と防衛部隊が無事に稼動するかどうか確認することにした。要点はゲート前に配備した部隊の被害と、どれぐらいXenonを取りこぼすかどうか。
 もし被害が出るようなら戦力を増強する必要があるし、取りこぼすことが多いようなら進路上に別の部隊を配備する必要がある。

XenonのCPU船。大小無数のXenonを日夜量産してくれてありがとう!

悪循環の始まり始まり

 かくして茨の道は始まった。SETA放置後、数度の戦闘でM3が数機撃墜され、親のDeimosも沈みかけた。匙加減がまだ分からなかったので最初はDeimos+他諸々で試しに投入してみたものの、戦力不足なのがハッキリしたので増強することにする。
 ということで、Deimosをもう一隻つけた。対するXenon側はM7のXenon Qを筆頭とする小規模な艦隊で現れる場合がほとんど。今回の補充によりこちらは物量面で上回る(何せM7*2隻の上にM6も数隻つけてるしね)ので、これで大丈夫だろうと楽観視していた。

 再びSETA放置して様子見。したけど駄目、全然駄目だった。
 前回よりはDeimosのシールド残量に余裕ができたものの、やっぱりM3が蒸発する。相手がQただ1隻だけの状況でもM3は逝ってしまう。それから、たまにM6もつられて一緒に逝く。
 五分の条件下で駒落ちするならともかく、物量で圧倒している状況下でも逝ってしまうM3は割に合わないので以降補充するのを止めた。ISとOOSで処理が異なることを知ったのがこの頃、M3は消耗品だと人が嘆く意味を理解したのも大体この頃。

 Xenon Q1隻相手にここまで苦戦するとなると安心して放置もできないので、とうとうM2を投入することにした。長時間放置するとM6も沈むことが何度かあったため、最終的にはM6も省いてM2+M7の構成に。それでもDeimosが瀕死になりかけたので、なんかもう色々面倒くさくなって以降記憶がないよ。

というお話だったとさ

 SETAを使って長時間放置する事がある場合は、こういう危険なセクター付近に根を下ろす真似だけは絶対にやらないことだね。
 もしGetsu Funeで商売したいなら、安全なセクターで工場建ててJump Drive搭載させた交易船をCAGに任せたらそれで目的は十分達成できる。XRMの世界でも200MJを数基積めるタイプの交易船はほぼ沈まないから精神衛生上にも大変健全。

 不動産を購入してしまうと、それを守るため紛いなりにも艦隊を用意する必要に迫られる。工場の運営で大金を投じた上に、更に出費を重ねていよいよ首がまわらなくなりズルズルと悪循環に引きずり込まれていく。それを打破するには採算のとれない額の資金を投じるか、工場を潰して撤退するしかない。どちらを選ぶにしても、後味は良くない。

 ロクに下調べをしなかったが為に、そういう経験を昔Getsu Funeで味わった。
 今となっては懐かしい思い出だけど、二度と再現したいと思わないね。


つづく。

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