Paranid-M2戦艦Proteus |
前回のあらすじ
ようやくTerranの艦隊がOmicronから退去した。Argonの援軍はついに来なかった。
戦艦を買おう
先のOmicronでの戦いで苦汁をなめたこともあり、当初の目標だったM2-Tempestをそろそろ買うべきか悩んだ。資金もArgonとのREPも十分なので、買おうと思えばいつでも買える。でも先代・先々代とTempestに乗り続けていたため、他に良い戦艦があればそれを使ってみたい。こんなにたくさんの船があるわけだから、ちゃんと探せば私が気付いていない逸品がありそうな気がする。例えばM7のXenon Cは過去に敵として何度も対峙してきたけど、その使い勝手の良さを理解したのは私の代で乗り始めてからだった。
という訳で、Daedalusの修理が完了するのを待つ間にカタログを読み漁った。
その結果、ParanidのM2-Proteusが「なんか色々ヤバいんじゃないかな」という結論に至る。
艦内にM3を4機、腹部にM6やM8を3隻格納可。M2でありながら軽空母としての艦載能力も兼ねている。まずこの時点でおかしい。
シールドは2GJ*6基と、M2でも硬い方。ただし速度は45.6m/s、ちょっと遅いのが気になるね。もっともM2なんて大半が鈍足なので、旅の用途で使わなければ気になることも少ないかな。
Paranidのレーザー兵器Tri-Beam Cannon(TBC)を正面と左右に12ずつ積める。
TBCと言えば、以前Duke卿の本社を襲った際に迎撃してきたParanidの旧式艦が使用していた黄色いレーザーだね。再照射までの間隔がやけに短かった印象があったのでTBCのスペックを調べてみたら、これも尋常じゃなかった。
試しに、レーザー兵器のなかではバランスが良いArgonのPlasma Beam Cannon(PBC)と比較してみたよ。PBCはDaedalusが積んでいるレーザー兵器だね。
シールドへのダメージ(DPS)
Tri-Beam Cannon :5625
Plasma Beam Cannon :6700
装甲へのダメージ(DPS)
Tri-Beam Cannon :1333
Plasma Beam Cannon :1485
射程
Tri-Beam Cannon :4.6km(4600)
Plasma Beam Cannon :6.8km(6885)
1分あたりの連射速度(Rate of Fire)
Tri-Beam Cannon :25r/m
Plasma Beam Cannon :9r/m
スペックを見る限りParanidのTBCがArgonのPBCに勝る要素はFire Rateしか無いね、実際その通りだよ。更に射程が約2kmも差があるから、TBCが照射できる射程に入るまでの数秒間PBCは先に攻撃できる。だから実戦でのDPSはもっと差が生まれる。
でもTBCはPBCだと比較にならない程の連射ができる。今までFire Rateが一番高い対艦レーザー兵器(防衛設備のLaser Tower除く)はXenonのDMBC(15r/m)だと思ってたけど、Paranidの方が上だった。
照射し続けてこそ真価を発揮するレーザー兵器をAIに使わせても大して強くないのは過去に話した通り。なので今現在使用しているDaedalusの左右にはPBCを搭載させず、対艦砲のPPCとM6相手にCIGとを使い分けさせている。
だけどXenonのDMBC然り、連射ができるならAIに使わせたとしても強い。ということは、左右のタレットにもレーザー兵器を気兼ねなく搭載できる。レーザーは相手が小さい戦闘機だろうと大きな戦闘艦だろうと相性が良いので、これを左右のタレットが活用してくれる点はArgonの戦闘艦と大きく異なる。
後は射程の短さをどうカバーするかだけど、TBCが装備できるタレットにはPhased Shockwave Generator(PSG)も搭載できる。PSGはArgonのPPCやTerranのPSPに相当する対艦砲で、射程は6.8km弱ある。
射程10kmを超える火器を持つ勢力に対しParanidの大型艦は射程の面で劣るものの、個人的には6.8kmあれば十分だと思う。どうせ殴り合いが始まれば両者の距離は3-4km程度に縮まるし、こちらの艦砲の射程に入るまでの不利はwaspとDroneで相手のタレットを麻痺させることである程度しのぐこともできる。
Paranidの艦船は、
流線型で美しい。だけどParanidのM1、M2には一つだけ気になる箇所がある。道すがら出遭ったParanidの大型艦。側面にハッチがあるので多分M1。
ともかく、この部分。ここが気になって仕方がない。
TC時代に初めてParanidの大型艦を見たときからずっと気になってたんだけど、この第三艦橋みたいな出っ張りは何だろう。
Splitの戦闘艦にも似たような出っ張りはあるけど、ここまで大きくはない。購入を検討しているProteusにもコレがくっついていると結構困る。
そうそう滅多に起きることではないにせよ、戦闘中に大型艦同士が至近距離ですれ違うことはあり得る。例えば以前にXenon Iと正面衝突して死んだ時とか、最近だとOmicronでの戦闘でATFのBragi(Lasting Vengeance)の上部をかすめた時とかね。特に正面タレットを手動で操作している最中は速度の加減ができないので、一度レーザーを照射し始めると否が応にも敵艦へ肉迫してしまうこともある。
何であれ戦闘中に敵艦の至近まで近づいて、それから衝突を防ぐため舵をきろうとした際、この第三艦橋みたいな出っ張りがあると敵艦に引っかかって自沈する未来しか見えない。そりゃ本家の第三艦橋は地面に激突しようが撃ち抜かれようが勝手に再生するけどさ、こっちの世界だと第三艦橋みたいな部分がやられれば本体も一緒に沈んでしまう。まして操舵している最中は真下が見えないので、この出っ張りがぶつからないよう勘で動かすしかない。
速度が遅い点を除けばProteusは非常に優れた戦闘艦なので、形状に難があっても実用の価値は十分以上にある。できれば生えていないことを願いたいんだけど、生えていたらいたで妥協するしかないね。
せめて購入してから知るよりは購入前に知っておきたいので、とりあえずParanid領へ向かうことにした。
そんなこんな探していたら
Proteusを見つけた。ご尊顔ならぬご尊腹を拝もう。
うん、生えてない。素晴らしい。(※)
どこかの宇宙戦艦みたいに異常な耐久力と再生能力をもってるならともかく、ごく普通の船にあんな出っ張りがあると困るからね。そうでなくても横に広い船は縦に長い船よりも周囲に気を遣わないといけないんだから、その上さらに悩みの種が増えることがなくて良かった良かった。
買う船は決定したけど、
Duke卿との悶着以来、Paranidとはご無沙汰だった。なもので、今現在のRepだとM7のDeimosぐらいまでしか買えない。Hyperionを買う許可を得るにも結構時間がかかったというのに、ここから更にM2+までとなると、果たしてどれだけ海賊の屍を積み上げたら良いのやら…。
つづく。
※
よくよくちゃんと確認してみると、バニラのM2-Odysseusにも出っ張りがありませんでした。
XRMで追加されたと思わしきParanidのM1にも艦橋の様な出っ張りが生えていたので、M1特有のようですね。うっかりでした。
50機以上の戦闘機を艦内に収容するとなると、艦の腹部を増設して他の区画を充てないとならないようですね。今まで何の為に存在しているのかずっと疑問だったのですが、ちゃんと理由があることに気付いて感心しました。
2 コメント:
TBCは燃費の良さもすばらしいですよね
M7のAgamemnonを常用してるんですけど、M7のレーザー容量で8門斉射しても逆にエネルギーが回復していくという…
コメントありがとうございます。
Agamemnonは良い船ですね。
Main GunとFront Turretを合わせれば16門、更に左右のタレットもEMDAをがっつり装備できますし。
操舵の面でも素直に乗り手の言う事を聞いてくれるのでストレスを感じないのも嬉しいです。
Hyperionと言いDeimosと言い、Paranidの戦闘艦は粒揃いですね。
M7でレーザー兵器使っても負担が小さいのはすごいですね。
大抵のM7はレーザー兵器を数回斉射したら息切れおこしかねないですからね、
あの優秀なOTAS社製のAstraeusでさえ…。
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