X3:APプレイ日誌10 ―Teladi領を目指すよ

前回のあらすじ

　ゲートに頭をぶつけ続ける可哀相なVentiたちを楽にしてあげた。
　でもよくよく考えたら無視しておくだけで解決する問題だったので、Ventiは死ぬ必要が無かった。
　Elena's FortuneでHadesとDemeterを鹵獲、中身の装備をNovaと交換した。
　シールドやソフトを買うため、金を積めば大体何でも売ってくれるTeladi領へ向かうことに決めた。

金があっても物が買えねぇってのは

　なんとも歯痒いもので。悶々とした気持ちを抱きながら北へ進む。
　Elena's Fortuneを発ってまだ間もない頃、目の前で閃光が走るのが見えた。

Boron-M6駆逐艦Hydra

　どうやらBoronの駆逐艦が海賊の群れと単身で戦っているらしい。以前Boronの軍隊には、死ぬ秒読み前のところで助けてもらった恩がある。命の恩人の仲間が苦しんでいるところを黙って見過ごすほど、私も不義理ではない。ここは助勢に入るため、急行した。
　

  独りで全部片付けちゃったね。

 そもそも助太刀なんていらなかった。 

針路を再び北へ

　そういえばこの辺は航行している船が妙に少ない。別に治安が特別悪い宙域でもないので、本来なら交易船がもっと往来していてもいいはずなのに。やけに静か過ぎる。
　さっきから周囲に交易品の残骸が散在しているのにも、違和感は覚えていたんだ。 

Pirate-M7巡航艦Carrack "Ore Belt Mob Boss"

　 そういうサプライズは別に要らないかなー。

 　
　よりにもよって北のゲートを化け物が塞ぎやがった。
　こいつはPirates Guildを導入することで追加される、海賊の特殊な巡航艦。何が特殊かって、

 　何度見てもこれは笑うしかない。

　私が今乗っている戦闘機Novaの速度が230程。つまり50弱しか速度に差が無い。
　後ろにつかれたら振り切るのが難しくなる上、こいつら海賊の大型艦船が主砲として搭載しているGauss Cannonは射程が約10kmある。これは対艦砲のなかでも射程が長い部類に入る。
　つまり一度こいつの射程に入ってしまうと、そこから抜け切るまで時間がかかるので延々とGauss Cannonの砲火を浴び続けることになる。更にタチが悪いことに、Gauss Cannonは弾速も速い。
　一度に斉射してくるなら発射のタイミングを見切って避けることはできるが、もし各砲門がタイミングをずらして間断なく砲撃してきた場合、戦闘機でも避け続けるのは難しくなる。

　このPirates Guild謹製のCarrackは、M3戦闘機に準ずる速度で追っかけてくる。あんなでかい図体なのに。今できることと言えば、そのまま進むのは諦めて他のセクターを迂回するぐらいしかない。
　今の場所から一番近い、東のゲートをさっさとくぐろう。この上ミサイルなんか飛んできたら厄介。東のゲートが近くてよかった、よかっ―

プレイヤーサン、ミツケタヨ…ミツケタヨ…

駄目だった。

 

そろそろ慌てようか

　北が駄目だったので東に逃げようとしたら東にもCaravelが湧いた。こいつがどれだけ粘着質かは以前説明した通り。 
　残すは南だが、東に迂回したせいでこのままではCarrackに追いつかれる不安が濃厚になってきた。

　このセクターにはBoronのイケメン戦艦が鎮座していたので、

Nila Wi将軍のM2旗艦。艦種は記録し損ねたよ

　いつぞやElena's Fortuneで使った手をもう一度再現することにした。

先生、よろしくお願いします。

　配置完了。

Caravelは正面付近、Carrackは右上。左上の駆逐艦は加勢してくれる気があるのかどうか…

さぁかかってこいよ、ただし正面限定な。

戦闘開始

　まぁ十中八九、なんとかなるんじゃないかな。こっちは戦艦1隻とはいえ、耐久力は連中の比にはならない。
　火力に関しても言わずもがなだけど、ただこれに関しては「当たれば」の話になる。Caravelぐらいの的なら造作なく当てるだろう。でももし戦闘機にタレットを弄ばれたら、ただ図体がでかい的になり下がる。仮にそんな状態に陥り、尚且つ巡航艦が延々と攻撃してくるようなことがあれば、勝負の趨勢は読めなくなる。

　もちろん私だって悠長に構えていた訳じゃない。こんなとこで能天気にSS撮って傍観している以上、戦艦が轟沈すれば私も逃げ場を失い死ぬ。いわば一蓮托生だ。その覚悟はできている。
　加勢したいのは山々だったんだけど、SS撮るのに忙しくてできなかったんだ。そのくせ、ロクなSS撮れなかったんだけどね。

結論から言うと、

　勝負にすらならなかったよ。

　Boronの圧勝。でもこれは単に戦艦のスペックがどうとかではなくて、そもそも海賊の巡航艦が途中でいなくなってたんだ。

　これは交戦直後に撮ったSS。分かりづらいけど、左側に映っている物体が海賊の巡航艦。交戦途中はBlastclawの後ろに憑依してSS撮るのに夢中だったから気付かなかったけど、どうやら戦闘中にジャンプして消えたみたいだね。
　巡航艦抜きのTM＆M3+＆その他だけでは流石に戦艦相手に勝てるわけがない。むしろ同情しなきゃならなくなる。お気の毒に。

　ひとまずこの宙域は安全になったし、北へ通じるゲートもCarrackが何処かへジャンプしたお陰で通れるようになった。ついでにさっきの戦闘で海賊がM4戦闘機を放棄したから、これを鹵獲しておこう。

Boron（Pirate）-M4Mako強襲型

　Makoの中身を確認したら、幸運にもFight Command Software MK2がインストールされていた。
これをNovaに移せば、Mk1とMk2が揃うのでMissile Defence Mosquitoを起動することができる。
　これでミサイルの迎撃率がかなり向上する。よかった、よかった。

　Makoはシップヤードに送って売却しよう。これまで鹵獲して売却予定の船を併せれば、結構な金額になりそうだね。あとで財布の中身を確認するのが楽しみだよ。
　Makoを送り出してから少し経ったのち、別の用事でセクター画面を開いたら、

Makoが海賊に取り囲まれていた。

これは運が悪かった、沈められるのを指くわえて眺めるしかないな…

まさかの総スルー。

つづく。