お気づき頂けただろうか、画像の右端にすごくどうでも良い余分な白地があることを。 |
前回のあらすじ
鹵獲した巡航艦Shrikeを逃がすため、その辺を往来している交易船を囮に使って時間稼ぎを図った。だけどそれだけでは足りないため、自分も囮になった。
さすがの筋肉マッチョも尻は無防備と見て、臀部の隙間に張り付いた。
甘かった。
まさか
奴の背部タレットが自分の尾を貫通してまで攻撃してくるとは想像できなかった。タレットの死角を突いたつもりが、予想斜め上の展開に陥る。肉斬骨断ならぬ、尻を斬らせて骨を断ってくるとはどこまでも恐ろしい相手。最初から分かってたけど、今の私が勝てる相手では到底ない。ここは潔く、
ごめーん、用事思い出したから帰るねー。
あかんあかん、火ついとる
私が窮地に陥っていた頃、
Shrikeは黙々とゲートへ向かっていた。ここまでゲートに近づいていれば多分無事に逃げ切れる。
だけどNPC(オートパイロット含)はゲート前で少しもたつく。ゲート自体が小さいから、周囲の船との調整や進入する角度合わせを念入りに行ってから入る。物事に「形から入る」というのは別に嫌いではないけど、このクソ非常時にそれをやられると困る。
もし私も運よく逃げ切れれば、この様子だとゲート前で合流できるだろう。もし合流できたら無理やりShrikeにドッキングしてマニュアル操作に切り替えるか。Docking Computer様々だよ本当。
振り返って私の状況はというと、
すごーい、まるで火の鳥みたいだねー。この時点で、既にシールドは切れている。装甲の損傷が深刻になってしまうと速度も失われるので、いよいよ逃げられなくなる。幸いなことに、あのCarrierの射撃の腕が下手っぴだったお陰で、置かれた状況は見た目の通りだけど装甲の損傷は現時点でそれほど深刻な状況ではない。
これ以上当たらなければどうということはないとは偉人もよく言ったものである。
最終的に装甲は6割まで削られTransporter Deviceも壊されたけど、飛行に支障はない。
さっさとShrikeに乗艦しよう。
着艦完了。あとはゲートにダイブするだけ。
この距離であれば、Carrierから攻撃を受けても間に合う。オートパイロットだと何故か反撃にでようとするが、マニュアル操作だから関係ない。煽られても無視ムーシ。
もしゲートへダイブする際に、船がゲートからでてきても気にしにない。同じ大型艦でもない限り、正面衝突して原型を留めるのはこちらの方である。向こうの関係者からお咎めがきた場合は、「ごめーん☆」の一言で済ませば良い。無茶苦茶言ってるけどこの世界では本当の話。
タッチダウン
無事に逃げ切れた。さすがにゲートまたいで追ってこないよね?とにかく、これでこの巡航艦は私の船になった。
もう少し航行しつつ、改めてShrikeの性能を確認しよう。
巡航艦で5GJシールドは高い方かな。Teladiの傾向に準じて、低速度&高耐久力だね。
Steeringは2.1rpm。主砲で敵機を狙うならもうちょっと欲しいけど、まぁ戦艦ほど操舵性にストレスは感じないと思えば良しとすべきか。
艦に格納できる機体の数は8機まで。これは空母寄りの艦のようだね。
恐らくM6やTSを1隻、M3までの機体を7機まで収容できる。詳細が書いてないから、運用するならそこは実際に試してみる必要がある。
こちらはタレットの情報。
やはり空母寄りの設計のため、各所に配置できるタレットの数は少ない。
M6以下が相手なら高い耐久力を活かして優勢に戦えるけど、同じ巡航艦が相手だと防戦一方になって勝負にならないだろうね。
使うか売るか
Chimeraの修理をしながら考えることにする。正直、Teladiの船は今まであんまり使ったことがない。
HQに入りきらない戦闘機とか駆逐艦を収容する倉庫用としてここの空母を買ったことはあったけど、実戦で運用した経験はない。
別にTeladiの船が嫌いというわけでもないし、他の種族と比べ性能が劣るとも思わない。だけど、Teladiの船はプレイヤーが重視するポイントとどうしても合致しない部分がある。要するに速さが足りない。
プレイヤーが通常航行する上で、速度が遅い船はストレスの要因になる。ゲートからゲートへはしごするのに、いちいち時間がかかってると大変だからね。
それから戦闘機同士のドッグファイトの点でも同じ。速さが足りなければ振り切ることもできず、いざ尻についても射程から振り切られてしまう。なのでどうしても、ある程度の速度は欲しくなる。
ただ今回に関して言えば、色々と事情が込み入ってくる。
駆逐艦すらまだ買えない状況で巡航艦が手に入ったこと、巡航艦としての火力は乏しいけど空母寄りなのでハンガーのスペースに優れていること。何よりタダで手に入ったこと。タダと言っても命を担保にしかけたリスクはあったけどね。
もしもお金があって各種族からの信用も篤く、カタログを見ながらどの艦を買うか自由に選定できる状況であれば、Shrikeは候補に挙がらなかった。
今回は上の事情があるので、あれこれ考えたけど結局は売らずに使った方がお得と判断した。
売ればHyperionを買って装備を調える資金も恐らく十分貯まるけど、そもそも信頼されてないから買うことができず、無駄にお金だけが貯まる羽目になる。そういう理由もあった。
それからサルベージの回収艇としては現状において素晴らしい艦だしね。修理に時間がかかるM6やTSも、Shrikeとマリーンに預けておけば自動でやってくれる。M3以下ならもっと早く修理してくれる。
シールドが厚いから、危険な宙域での回収作業だってできるようになる。 ということは、ArgonとTerranが戦争を続けている宙域での活動もできるようになるということ。そろそろ遥か東の宙域への進出も視野に入れなくては。
そうと決まれば
Shrikeを最寄のEquipment Dockへ向かわせよう。速度が30m/s程度しか出ないので、SETAを使っても自分で運ぶのは骨が折れる。なのでShrikeとは一旦ここで別れ、Chimeraで先に港へ向かうことにした。さっきの逃避行でTransporter Deviceが壊れたから、まずはそれを交換しないと。
つづく。
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