特徴
大型艦に搭乗すると、大抵の戦闘で次の問題に悩まされることになります。・偵察機や戦闘機に対艦砲を延々と撃ち続け、正面の艦船に攻撃しない
・友軍やステーションが密集している場所で無闇やたらに撃ちまくり、挙げ句に敵対される
・対艦向けの兵装をしているため、タレットではどうしても戦闘機を処理するのに時間がかかってしまう
バニラでもタレットごとに指示を行ったり、武器を換装すれば一応解決できます。しかし、状況ごとにタレットを一々設定し直すのは面倒で現実的ではありません。MARSは、これらのストレスからプレイヤーを解放してくれます。主な特徴は次の通り。
・ホットキーにより、タレットは最優先で排除する対象をプレイヤーの指示の下いつでも変更する
→逆に、ターゲットをタレットの攻撃対象から外す(無視させる)ことも可能
・相手のクラスに合わせた火器の自動換装。
→小型機には小型機向けの、艦船には艦船向きの火器を使用する
・中立&友好的なステーションがタレットの射程に入っている場合、FFを防ぐため攻撃を控える。
→友軍が射程にいる際はスプラッシュダメージがある火器は使用を控える様子
・指示があればタレットは即座に射撃を中止する。
→一定時間が経過するか、もしくは再び指示が無い限り一切撃たなくなる
・Droneの自動射出(任意で射出も可)、自動帰還
→ミサイル迎撃等も自動で行うように
バニラでこれらの動作を行うにはコマンド画面を開いてからタレット選んで…と何段階もステップを踏まないといけませんが、MARSはこれらの動作を戦闘中ほぼ全て自動で行います。
「なんか色々面倒臭そう」という印象で割と最近までMARSを食わず嫌いしていたのですが、導入してみると「何でこのMODをもっと早く入れなかったのか」と後悔するほど素晴らしいMODでした。細かい設定も行えますが、設定を弄っていなくてもMARSは十二分に仕事をしてくれます。ですので、コルベット艦以上の艦船に乗り始めた方はこのMODを導入されることを強くお勧めします。
導入方法
導入して間がないので、細かい設定については私もまだ分からない部分が多いです。 ですのでこの記事は「最低限動いたらいいや」程度のものと捉えて下さい。公式フォーラムで配布されているファイルをダウンロードします。SPK版と非SPK版の両方あるようです。非SPK版の場合は、フォーラムからMOD作者のサイトへ飛びますので、そちらからダウンロードして下さい。ちなみに私は非SPKで導入しました。
相当お怒りの様子。いつも適当につっこんで動かないと嘆いてすみません |
「mods」と「types」についてはRepairDrone用のオプションファイルですが、私はMarine Repairsを入れているため必要性が感じられなかったので導入していません。もしRepairDroneも導入したい場合は、すみませんが自力で調べて下さい。
※オプションで導入できるRepair Droneは、XRMと競合するようです。
Repair Droneのファイル(フェイクパッチ)を外すことでXRMが正常に機能したと、
某所で諸兄が仰っていたのでRepair Droneも併行して導入することを
検討されている方はご注意下さい。
ちなみにMARS導入後にNewGameを始めた場合、初回起動ではなく少し経過してからMARSが認識されます(何度かセーブロードを繰り返しているとMARSインストールのダイアログが表示され、MARS用のコンフィグが追加される)。 ゲームの途中で導入した場合はそのまま認識されるはずです。
使い方その1(MARSのキー設定)
MARS導入後、「MARS- Motion Analysis Relay System」というソフトウェアが各地のEquipment Dockで販売されるようになります。まずはこれを機体にインストールしましょう。(値段は確か200-250万Crぐらい)なお、MARSの仕様はM6以上の艦船を対象としているので要注意。(M3以下は一部機能をオミットしたLight版があるよ!とマニュアルに書いてあったような気もするのですが、私の方ではXLサイズのソフトしか見つからないです)
MARSをインストール後、「Controls→Interface」の末尾に以下のキーが追加されています。 MARSの設定画面を開くキーは必須として、他は各ユーザーの必要に応じてバインドして下さい。
頻繁に使うのは以下のものが多いです。
・Cease Fire / Ignore target
ターゲットをタレットの攻撃対象から除外します。再度命令することで攻撃を再開。
「シールドを剥がせ」など、タレットやドローンへの特殊な命令を解除する際にも使用します。
・Set priority target
プレイヤーが指示したターゲットを最優先で攻撃します。
ターゲットがタレットの射程範囲外の場合は、他の敵を攻撃します。
射線上に味方がいて誤射の危険性が高い時など、即座に撃ち方を止めさせたい時はMARSコンフィグ画面から指示した方が堅実です。(Quick commandsのTurretsをクリックすることで切り替え可)
120秒(デフォルト)経過か、再度クリックすることで元に戻る |
ドローンをターゲットへ射出、攻撃させます。ターゲットが消滅するか、もしくは交戦距離から離れると自動的に帰還&本体へと格納します。射出できるドローンの数は機体のクラスによって上下します。
取り巻きやタレットの撹乱以外にも、重戦闘機や艦船にとって処理が面倒なM5の追撃用としても優秀な働きを見せてくれます。
上の3つとMARSコンフィグからCease Fire、プレイヤーが戦闘中に指示して使うのはこの4つぐらいですね。
使い方その2(タレット設定)
キー設定が済んだので、次はタレットを設定しましょう。MARSを搭載している船のコマンドコンソールを開き、タレットの設定項目を確認して下さい。
MARS導入後、タレットのコマンドに「MARS Offence/Defence」が新しく追加されています。
・MARS OFFENCE
バニラのAttackEnemiesと挙動はほぼ同じ。 敵が射程に入り次第、積極的に攻撃を仕掛けます。 しかし重要な相違点として、攻撃しつつミサイルが飛来したら迎撃も行います。
バニラではミサイルへの防衛にタレットを割くとタレットの行動が消極的にならざるを得なかったですが、このモードは攻守とも不足なく兼ねてくれます。
また、FighterDroneを所有している場合は敵機がタレットの射程範囲内に入る前(16-30km)にドローンを自動的に射出し、ミサイル迎撃&敵機を撹乱し母艦への注意を逸らすデコイとして行動します。ドローンの射程範囲から敵がいなくなると、自動的に船へ帰還します。
(自動的に射出するのはM6以上のみ。ドローンは安価なMk1から優先的に使用される)
ドローンの自動射出はコンフィグで解除し、射出キーを当てて自分で管理した方がいいかもしれません。出す必要の無い雑魚相手や状況でも律儀に出発しますので、自動で帰還してくるとはいえ戦闘を重ねれば徐々に破壊されストックを消耗してしまいます。
・MARS DEFENCE
敵性勢力が味方や中立勢力への敵対行動を見せた際に迎撃を行います。
味方の防衛を主とするモード。
注意点として、OFFENCEとDEFENCEはどちらか一方しか使用することができません。
正面タレットにOFFENCEを、後部タレットにDEFENCEを、という使い分けは不可です。
DEFFENCEは味方を保護する目的で使うので、基本はOFFENCEモードで良いです。
どちらかを選択すると、タレットは上のようになります。
私は交戦時に主砲を自前で操作するので、Front部分だけ「None」で上書きしました。
このように、デフォルトのタレットコマンドとは共存可能です。MARSの自律制御が優秀なので、None以外で併用することはまずありませんが。
これでタレットに必要な最低限の設定も終わりました。MARSは相手のクラスと射程距離に合わせて火器を自動換装して使用します。なので、カーゴスペースを多少圧迫しますが火器はなるべく各タレット分用意して下さい。
使い方その3(残骸の回収を簡略化)
MARSを搭載している船は、セクターに散らばっているミサイルなどのアイテムの自動回収を簡略化してくれます。Command→Special→Collect ware―のアレですね。バニラであればコマンド実行後にオートパイロットで目的地まで航行しますが、MARS搭載機がコマンドを実行すると、オートパイロットで拾いたいアイテムに視点が合わさり、大体27km前後まで近づいたのち即座に回収してくれます(先に視点を合わせてからコマンドを実行すると尚早いです)。
27km圏以内であれば視点が合えば即座に、5kmぐらいの短距離なら視点を合わせなくても一瞬で拾ってくれます。
金欠の序盤こそ丁寧に拾いますが、お金に余裕ができると余程価値のある火器でもない限り面倒で怠りがちな残骸回収です。しかしMARSを導入していれば会衆に時間がかからなくなるお陰で、優秀だけど非売品な海賊のミサイル等もポイポイ懐に吸い込み、ポイポイ浪費できます。MARSはお値段以上の仕事をしてくれる非常に便利なソフトですね。
注意:
Capital Ship(M7、M2、M1)はCollect wareができません。
ですが、残骸にDroneを射出することで回収へ向かわせることが可能です。
とりあえずこの辺を抑えておけば、あとはMARSが勝手に動かしてくれます。他にもサテライトの設置やらエネルギー残量に応じた火器の調整やら、プレイヤー以外の勢力にも適用するかどうか(AL Pluginから設定可、デフォルトはプレイヤーの機体のみ)やらの設定が可能なようですが、弄ったことがないので割愛します。
搭載できる火器の種類が多い船ほど恩恵も大きくなるので、これからコルベット艦やフリゲート艦を動かす予定の方は是非このMODの導入をご検討下さい。
X3公式フォーラム―MARS Fire Control(Author: Gazz)
http://forum.egosoft.com/viewtopic.php?t=217470
※
よく使うコマンドに「launch Goblin at target」を追加、
collect wareの簡略化が超便利なのでこれも追記(2013.01.27)
5 コメント:
すみません、marsについてお聞きしたいことがあるのですが・・・
現在XRMで追加した重ケンタウロスのタレット10門に位相循環砲を搭載したのですが、
mars offense若しくはdeffenseを起動すると7門が外され、搭載数が3門になってしまいます。
mars fire controlで確認すると、mars turrets:3/3 online とあるので、最大3門しか搭載できない状態のようです。
この最大の門数を、本来の10門に変更することはできないでしょうか・・・
MARSが起動してくれません。毎回"Text file 7046 NOT FOUND Text file 7047 NOT FOUND . Game/Mod installation detected as:vanilla”(テキストファイル7046見つかりませんテキストファイル7047が見つかりません。ゲーム/ Modのインストールは、検出されました:バニラを←google翻訳)と表示されて機能してくれません。他に何も入れてない状態でも発生します。これどうにかならないでしょうか?X3APのバージョンは最新(3.1)です。
いつの間にかX3も日本語化されていたので起きるようになった問題ですね
MODのtフォルダ内に日本語用のテキストが用意されていないから発生するバグだと思います
英語用テキストをコピーしてネームとIDの44を81にすれば使えるようになります
詳しくはWikiのFAQで
最初の質問ですが、まだ見てますかね・・・
その状態はMARSがスタンバイ状態で1門を残して武装を外している状態です。
戦闘に入りオフェンスもしくはディフェンスモードになるとその時に自動的に装備して運用してくれます。ややこしいですね。
要するにMARSを設定している砲塔は戦闘時以外は1門を残してすべて外すということです
見てますよ!
本当にありがとうございます!
これでX3ライフがまた快適になります!
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