MOD導入の手引き ―導入方法の基本について

 MODを導入する上で基本となる手順を解説します。
 これについてはX3:TC日本語wikが丁寧に解説してくれているので、そっちを参照した方が理解は早いと思います。

MODを導入するための2種類の形式

 X3のMODはspkファイル形式と、非spkファイル形式の2種類に分かれています。
 作者によってMODはspkのみ、spk&非spk両方、非spkのみ用意されている場合があるので、その時々で導入の手順を使い分けないといけません。(大げさに言っているだけで、導入手順そのものは至極単純です)
 spk形式のMODはツールが必要になるので、とりあえずそれをインストールしましょう。

まずはPlugin Manager Liteを入手する

 spkファイル形式のMODは、全てこのツールを使って導入します。
フォーラムでこれを押すだけ、実にシンプル

 X3公式フォーラム―Plugin Manager (Author: Cycrow)
 http://forum.egosoft.com/viewtopic.php?t=265915


 ※インストール時の注意点
 インストールする際、アドレスに2バイト文字を含まないよう注意して下さい。 
 アドレスのどこかに2バイト文字が存在すると、Plugin Managerが起動しません。
 (エラーを吐いて起動しない時は原因がほぼこれです)
  これさえ気をつければ、インストール先はどこでもいいです。

 インストールが完了したら、 XPluginManager.exeを起動して下さい。
 早速ですが、まずメニューバーの「Setting→Mode」を開きます。
 するとデフォルトでは「Vanilla」にチェックが入っているので、 「Modified」に切り替えます。

  
  これでspk形式のMODを導入する準備が調いました。

spk形式のMODを導入する

 ダウンロードしたMOD(spkファイル)をダブルクリックするだけです。
 Plugin Manager本体と同様に、アドレスに2バイト文字を含まないようご注意を。
 後は自動的にPlugin Manageが立ち上がり、インストールしてくれます。

 アンインストールしたい時はPlugin Manageを立ち上げ、画面右下の「Uninstall」から行います。
 (右の画像はMODを選択していないので項目が非アクティブになっています)

  spk形式だと非常にシンプルで便利なのですが、万能というわけではありません。特に大型MODなどは、spkでの導入を推奨していない場合もあります。理由は後述します。

非spk形式のMODを導入する(その1)

 spk化されていないMODは、全てX3をインストールしているフォルダに手動で移す必要があります。ですので、削除する際にどのファイルがMODに関連しているのか分かるよう、導入時点でメモしておく必要があります。
 
 ※X3:APの場合はMODを導入する場所がTCと異なります
 このBlogでは基本的にX3:APのMODを紹介しているので、インストール先についてはAPを前提として説明します。

・X3:APにMODをインストールする場合:
             X3をインストールしたフォルダ内にある、addonフォルダに入れる
               ~/x3 terran conflict/addon

・X3:TCにMODをインストールする場合:
              X3のインストール先に入れる
               ~/x3 terran conflict

 X3:APはTCに程よく毛を生やした拡張版なので、APに関連するファイルは全てaddonフォルダに格納されています。恐らく始めて間もない方よりも、TCからAPに乗り換える方のほうが戸惑う部分ですね。

非spk形式のMODを導入する(その2)

非spk形式のMODを導入するルールは上で説明した通りです。では試しにMODを入れてみましょう。この記事を書く前にLucike氏の「Missile Defense Mosquito」について書いたので、Missile Defense Mosquitoを例に挙げてみます。
 MODは大抵zip等で圧縮されたファイルで配布されているので、ダウンロードして解凍すると以下のようなフォルダ群で構成されているはずです。

 非spk形式のMODは、大抵「scripts」と「t」フォルダがセットで入っています。
 画像ではその他にscripts.delete」と「scripts.uninstall」が含まれていますが、これはMODを削除する際に予め入れてからゲームを立ち上げ、ゲーム内で実行することでそのMODに関連するファイルを全て消すための物です。丁寧な人だと上の様にアンインストール用のスクリプトも同梱してくれていますが、普通は「scripts」と「t」のみなので、ここでは無視して下さい。

 さて肝心のインストールですが、X3:APの場合は上述した通り「scripts」と「t」フォルダを“X3をインストールしたフォルダ内にある、addonフォルダ”に入れるだけです。
 ただし、APとTCでscriptsが別々に用意されているMODもありますので、「scripts」と「t」フォルダの中身は入れる前に確認しておくことを強く勧めます。

 基本的な流れは以上です。spk形式も非spk形式も、それぞれ上に書いた通りで概ね導入できますが、一部MODはフェイクパッチとしてゲームに適用するタイプもあります。次項ではそれについて詳述します。 

.cat/.dat形式のMODを導入する(フェイクパッチとして導入する)

非spk形式のMODによっては、「scripts」と「t」以外に「.cat/.dat」のファイルが同梱されているタイプも存在します。spk化されていない大型MOD等は特にこのファイルが含まれていることが多いです。

 具体的な手順は、Gazz氏のMOD「Complex Cleaner」を例に説明します。Complex Cleanerをダウンロードし解凍すると、以下のフォルダが含まれています。

 
 
 前回と異なり、今度は「mods」フォルダが新しく入っています。
 「script」と「t」は従来の方法で移すとして、「mods」フォルダの中身をどうするかです。
 とりあえずフォルダを開けてみると、以下4つのファイルが含まれていました。







  この場合、~AP.cat/.datがAP用のファイル、~TC.cat/.datがTC用のファイルですね。
 .cat/.datは必ず2つで1セットです。なので今回はAP.cat/.datを用います。TC.cat/.datはTC用なのでゴミ箱へポイして下さい。

 インストール先は「scripts」「t」フォルダの移動先と同じく、「addon」フォルダ内です。ただし違うのは、移動させるのは.cat/.datのみです。フォルダごと移さないで下さい。
~/x3 terran conflict/addon内に.catと.datファイルを移せばOK

 が、これだけではまだ機能しません。
 既存のパッチと連番になるよう、リネームする必要があります。


 addonフォルダを覗いてみると、01.cat/dat~02、03と.cat/datファイルが連番になっています。仮に06.cat/datまで存在していたら、今から入れるファイルは07.cat&07.datとリネームし、連番にして下さい。

 cat/datの数は導入しているmodの環境によって上下するので、何番まで存在しているかは人によって異なります。もし英語版APを立ち上げて間もない頃であれば、恐らく「03」までしか無いはずです。(その場合は04.cat/datとリネームする)

 フェイクパッチの導入とは既存の.cat&datファイルと連番になるようリネームして入れることです。
 今回の例では06まで既に存在していたので、07.cat/datとしてリネームしました。次に入れるmodもフェイクパッチ(cat&datファイル)を導入する形であれば、08.cat/datとリネームして入れればOKです。


 以上がMODを導入する一通りの手順です。
 後はゲーム内でコンソールを起動したり専用のコンフィグから設定を煮詰める場合もありますが、とりあえずこれだけ抑えておけばMODの導入に支障はありません。



最後に

MODを幾つも導入していると、既に導入したMODのファイルと重複する場合があります。MODを動かす上で基本となるファイルであればそのまま上書きしても概ね不具合は起こらないのですが、MODによっては不具合の原因となるかもしれません。
 このBlogで紹介しているMODに関しても重複する箇所が幾つかあります。ですが、それについては全て上書きでかまいません。私の環境で問題なく動作しているMODの解説が主なので、このBlog内で紹介されているMOD同士であればマージせずともそのまま共存できるとお考え下さい。
 (翻し、ここで紹介していないMODとの相性は保障しかねます。ご用心を) 


最後の最後に(忘れてました)

 上のほうでspk形式の導入方法を解説していた際、「大型MODなどはspk形式での導入を推奨しない場合もある」と述べました。その理由ですが、spk形式だとフェイクパッチの読み込み順を指定できないためです。
 XRMのような大型MODはフェイクパッチが複数存在しており、1つ目から順に読み込まれるようリネームしないといけません。しかしspk形式で導入すると、パッチがバラバラに読み込まれてしまい正常に動作しない恐れがあります。
 場合によってはMODの作者がspkも用意してくれている事もありますが、フェイクパッチを使う類のMODでは大抵手動による導入が推奨されています。


参考

 X3:Terran Conflict Wiki Japan (MODの導入)
 http://x3tc.nefilm.net/index.php?Mods%2FInstallation

10 コメント:

匿名 さんのコメント...

Plugin ManagerにはLiteとAdvancedがありまして
どちらも同時にインストールされる形になります
Advancedの方はデスクトップかそうでなければスタートメニューの中にあるはずです
こちらAdvancedならフェイクパッチの順番などもソートできます

匿名 さんのコメント...

プラグインマネージャーがアンノウンエラーしか吐かなくて辛い・・・
非SPK形式なら何でも入るのにorz

watsan さんのコメント...

Plugin Managerをインストールした際、アドレスに2バイト文字が含まれているとエラーが出ます。

私はSteamのX3:APフォルダ内にPlugin Managerを居候させていますが、例えばその際に

D:Steam/X3:ap/MOD関係/Plugin Manager

という感じでインストール先のアドレスに日本語等のフォルダを挟んでしまうと必ずエラーを吐きます。
Plugin Managerが動作しないエラーの原因は凡そコレなので、アドレスに2バイト文字や半角カナが含まれていないかどうかご確認下さい。

匿名 さんのコメント...

プラグインマネージャーは同じくX3APのフォルダに居候させてたので問題なかったんですがorz

どうやらMOD側がデスクトップ(途中にユーザー名(2バイト文字))を挟んでいるのが問題だったみたいですお騒がせしました!

結局MODも同じくX3のフォルダに居候させるのが一番ですね・・・。

watsan さんのコメント...

oh…大事なことなのに、そちらのケースを失念していました。
さっそく記事に書き足しておきますね、ありがとうございます。

hide さんのコメント...

拝見させていただいて大変参考になります。ですが
Plugin manarger を起動しskp形式でmodsを入れると
「There files failed install」というエラーと共に
読み込んでくれません。日本語版だとだめなのかな?

watsan さんのコメント...

※何かの拍子に自分のコメントを消してしまっていたようです。
 ついさっき気がついたので再掲します。
 ご迷惑おかけしました><


コメントありがとうございます。
2バイト文字絡みの問題をクリアしていて尚エラーを吐くとなると、日本語版が障害になっている可能性が高そうですね。

お手数をかけますが、もし宜しければどのMODをspk形式での導入を試みたのか教えて頂けると助かります。

Egosoftが公認MODとして配布している「Bonus Package」や、ESTやCAGなどで有名なLucikes氏のMODのなかには、導入時に「t」フォルダに入れるファイル群の拡張子が.pckとなっている場合があります。
xml形式であればPluginManagerを通せば日本語環境で導入しても大抵問題ないそうなのですが、pck形式の場合はPluginManagerを通してもエラーを吐いてしまうそうです。

特定のMODでPluginManagerがエラーを吐くとしたら、恐らくこれが原因と思われます。

匿名で失礼します さんのコメント...

知恵袋でも質問したのですが、ここでも聞かせて頂きます。

X3のMODの導入についての質問です。
spkファイル形式のMODを入れるために、
Plugin Manager : V1.531をダウンロードしてインストールしました。
しかし、起動するといきなりゲームの実行ファイルを開くウインドウとなり、
本体の設定画面を開くことができません。

なので、spkファイルをクリックしてX3の実行ファイルを選択しても、
モードがデフォルトのバニラなのでMODに設定を変更しろというダイアログが出て、
そこで止まっていまいます。

対策をご存知のかたよろしくお願いいたします。

匿名で失礼します さんのコメント...

自己解決しました。
spkファイルをアンパックして対応しました。

匿名 さんのコメント...

私にはAPを開始する ボタンが見えずTCしか表示されないAPでMODの使用ができないのです

コメントを投稿